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「地下鉄義人」李秀賢の追慕式が東京で開催

「地下鉄義人」李秀賢の追慕式が東京で開催

Posted January. 28, 2019 08:15,   

Updated January. 28, 2019 08:15

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「息子は日本が大好きでした。政治的に困難な今こそ『韓日間の架橋になりたい』と口にしていた息子の言葉に大きな意味があるような気がします」

故李秀賢(イ・スヒョン)氏(写真)の母親シン・ユンチャン氏が涙声で話す姿が、26日NHKを通じて日本全国に放送された。韓日関係が悪化の一途を辿っている中、シン氏の発言は静かな感動を伝えた。日本のネットユーザーたちはNHKニュースを伝えながら、「忘れられない出来事。故人に敬意」、「この話を知らない若者たちは必ずこの機会に(知ってほしい)」などのメッセージを残した。

2001年1月26日、韓国人留学生だった李氏は、東京新大久保駅の線路に落ちた酔客を救おうとして命を落とした。18年が過ぎた26日、シン氏は事故現場を訪れて義人を追悼した。

新大久保駅には、乗り場に上がる通路が一つしかない。週末には、数十人が行き来するので、じっとしていても人に押されて動くほど狭い。しかし、新大久保駅を管轄するJR東日本鉄道の従業員たちはこの日、乗客を制御しながら、シン氏が献花台の前で追悼できるように配慮した。

シン氏は献花した後、事故が起きた乗り場まで直接上がった。周囲の人たちに「毎年息子を見に来ます。皆さんも忘れずに訪れてくださってありがとうございます」と挨拶した。

李氏の事故後、多くの変化があった。事故直後、新大久保駅には簡易スクリーンドアが設置された。日本人たちが自主的に寄付した故人の名前の英語文字から取った「LSHアジア奨学会」も発足した。2017年基準で18カ国の844人に奨学金が支給された。2006年には、日本人監督が李秀賢を題材にした映画「あなたを忘れない」を制作した。

シン氏は追悼行事後、新宿にある韓国文化院に移動して、義人の死後に残された周りの人たちの話を扱ったドキュメンタリー映画「架橋」を日本人300人と一緒に観覧した。

故人の父親イ・ソンデ氏は、健康上の問題で日本に来なかった。ただ、李氏は映画の上映が終わった後、代読した日本の観客に送る書面挨拶で、「現在の韓日関係は厳しいが、こんな時ほど活発に交流して、心をつなぐことを大切にしてほしい」と願った。


東京=パク・ヒョンジュン記者 lovesong@donga.com