Go to contents

韓国が組1位で突破、中国に2-0快勝

Posted January. 18, 2019 10:02,   

Updated January. 18, 2019 10:02

한국어

「孫を使ったら変わった」。59年ぶり優勝を目指す韓国代表チームに一段と余裕が生まれた」

パウロ・ベント監督率いる韓国代表チーム(53位)が17日に行われたAFCアジア杯のC組第3戦中国戦で2-0の快勝を挙げ、組1位での決勝トーナメント進出を決めた。グループリーグ1戦と第2戦で格下のフィリピン(116位)とキルギスタン(91位)を相手に1点ずつしか奪えなかったが、直近の代表戦2試合で1分け1敗と劣勢だった中国(76位)を相手に圧倒的なプレ―を見せ、今大会で初めて複数得点を挙げた。

第2戦でフィリピンを3-0で破り、勢いに乗っていた中国は引き分けるだけでも組1位でグループリーグを通過する有利な状況だった。フィリピンを相手に2点を奪った武磊(ウーレイ=上海上港)が負傷で離脱し、攻撃力の一定の低下は予想されていたが、孫興民(ソン・フンミン=トッテナム・ホットスパー)が加わった韓国に一方的に引きずられた。

この日の勝利で韓国は5日間の休憩時間を確保した他、アジア最高ランキングで宿敵のイラン(29位)を決勝までに対戦することがなくなった。組2位だったら、準々決勝でイランと対戦する可能性が高かった。韓国のイランとの対戦成績は9勝利8分け13敗と劣勢だ。直近の5試合では1分け4敗だった。2017年8月には韓国の行われたワールドカップ(W杯)アジア最終予選で引き分け、辛うじて連敗を回避した経緯がある。

今大会のグループリーグで韓国が見せた姿は、4年前の豪州大会に似ている。当時「55年ぶりの優勝」を唱えていた韓国はグループリーグ第1戦オマーンと第2戦クウェートなど弱体チームを相手に苦戦し(それぞれ1-0で勝利)、流れは良くなかった。だが、第3戦で開催国豪州を破って組1位となり、調子を上げ始めた。決勝で再度対戦した豪州に敗れて優勝こそ逃したが、1988年のカタール大会以来27年ぶりに2位になった。

韓国は今大会のグループリーグ第1戦と第2戦で70~80%台の圧倒的な支配率を記録したが、苦しい試合展開となった。大外れのシュートが多かった上、ミスも頻発した。中国戦では違った。決定力が改善され、ミスも減った。クロスの成功率も目に見えて上がった。(表参照)

韓国代表の変わった姿について、明知(ミョンジ)大学記録情報科学専門大学院のシン・ムンソン教授は、「孫興民効果が明らかだ」と言い切った。孫興民が入ってから攻撃テンポが速くなり、中国守備陣が孫興民マークに力を入れたため、黄義助(ファン・ウィジョ=ガンバ大阪)ら他のアタッカーたちまで本調子を取り戻したという。

シン教授は、攻撃が相手を圧倒すると守備も安定し、攻守両面で相乗効果が表れたと指摘した上で、「より重要なのは孫興民が試合に臨む姿勢が過去とは変わって来たこと」を強調した。シン教授は、「孫興民は昨年のアジア大会を機に、一段と成熟した。自己中心的だった過去とは違い、利他的なプレ―をして、体力低下や負傷への負担も軽くなった。計量化されない心理面のプラス要因がチーム全体の雰囲気を変えたし、これは今後対戦する相手には大きなプレッシャーとなるだろう」と話した。

トッテナムで濃密な試合日程を消化した上で14日に大会が開かれているアラブ首長国連邦(UAE)入りした孫興民は、代表チーム合流から3日目に中国戦への先発出場を申し出た。


李承鍵 why@donga.com · 鄭允喆 trigger@donga.com