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スポーツ界の性暴力、文体部と大韓体育会は共犯者だ

スポーツ界の性暴力、文体部と大韓体育会は共犯者だ

Posted January. 12, 2019 09:00,   

Updated January. 12, 2019 09:00

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「沈錫希(シム・ソクヒ)の#MeeToo」が引き金となって、スポーツ界に蔓延した性暴力の実態が水面上に現れている。大韓体育会の実態調査の結果、昨年の性暴力被害は136件と集計された。ヨ・ジュンヒョン若い氷上人連帯代表は一昨日、「スケート界の性暴力疑惑が5〜6件さらにあり、このうち2件は被害者がセクハラ疑惑を確認した」と明らかにした。冬季オリンピックの金メダリストもやられるほどの深刻な暴力連鎖なら、どれだけ多くの無名の一般選手や若い選手たちが苦しんだのか、衝撃を禁じえない。

選手たちを保護しなければならない種目別競技団体、大韓体育会と文化体育観光部(文体部)は事実上職務放棄と言える。2016年2月、セクハラ容疑で有罪判決を受けたショートトラック実業チームの監督A氏を処分するために開かれた大韓体育会選手委員会の速記録を見ればあきれるばかりだ。「私の弟が、私は兄が、その指導者かもしれないということを考えてほしい」「コーチや監督は、(指導のために)選手たちの肩ぐらいは皆タッチする」と永久除名ではなく、資格停止3年で処分のレベルを下げた。

大韓体育会への不信がどれほど大きいのか、2017年から体育会が運営するクリーンスポーツセンターに寄せられた性暴行の通報件数はわずか4件にとどまった。文体部も責任が大きい。昨年大韓体育会の監査で、暴力・性暴力の通報を無視した事実を摘発したのに、処分を要求するだけで、追加措置は取らなかった。これだからスポーツ界の性暴力の被害者たちは沈黙を強要され、恐怖に震えるたのだ。

スポーツ界では暴力が容認されがちな構造となっている。指導者の不当な要求を拒否すれば、選手生活は保障できない。指導者が選手を抜擢して育てる見習い式教育であり、種目ごとに先輩・後輩で絡まっており、閉鎖性を持っている。成績至上主義も根強い。指導者と選手、親の間で暴力があっても成績さえ良ければいいという暗黙的同意がなされている。合宿訓練、強化訓練のように外部と遮断された状態で訓練が行われ、暴力に無防備にさらされていることも問題だ。文体部は一歩遅れて性暴力について全数調査し、永久除名の範囲を拡大すると、対症療法を出した。今からでも競技団体の構成と訓練環境を開放的構造に変えなければならない。何よりも、スポーツ界の内部の反省と自浄が従わなければ、「第2の沈錫希」はいつでも出るだろう。