Go to contents

米株価1086P上昇、トランプ「口」によって乱高下

米株価1086P上昇、トランプ「口」によって乱高下

Posted December. 28, 2018 08:31,   

Updated December. 28, 2018 08:31

한국어

「米企業が記録的な業績を上げている。最大の買い付けチャンスだ」

クリスマスイブの24日、米ニューヨークの株式市場が3%近くも急落すると、その翌日、ドナルド・トランプ大統領は、米企業の株を購入するタイミングだと煽てる「クリスマスツイート」を飛ばした。クリスマス休暇から復帰したニューヨーク株式市場は、まるでトランプのツイートに応えるかのように、26日は5%近くも上がって「ブラッククリスマスの悪夢」を払って立ち上がった。

26日、ニューヨーク株式市場で、ダウ指数は前取引日より1086.25ポイント(4.98%)高の22878.45で取引を終えた。ダウ指数が一日で1000ポイント以上も上昇したのは初めてだ。上昇率においても2009年3月以来の最大値である。同日スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500指数は4.96%、技術銘柄中心のナスダック指数は5.84%上昇した。ニューヨーク証券取引所が上昇の勢いに乗ると、国際原油価格も高騰した。同日、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で、来年2月引渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)は、前の取引日より1バレル=3.69ドル(8.7%)高の1バレル=46.22ドルで取引を終えた。

ニューヨーク証券取引所が「ブラッククリスマス」を克服して反発に成功したのは、短期下落による負担に加えて、トランプ大統領と参謀らの積極的な市場なだめ、クリスマス連休期間の消費好調などが複合的に働いたためだ。

米株式市場の投げ売り心理は落ち着いたものの、回復がどこまで続くかは見守らなければならないという雰囲気だ。USバンクプライベート・ウェルス・マネジメントのエリック・ウィガンド・ポートフォリオマネジャーは、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に、「市場の安堵が今週続くことを願う」とし、「ワシントン中心(Washington-centric)の心配はまだ残っている」と語った。米中貿易戦争と世界の景気減速に対する不安と共に、トランプ大統領の連邦準備制度(FRB)たたき、連邦政府の部分閉鎖など、「ワシントンリスク」が潜んでおり、金融市場の変動性が続くだろうという見通しも出ている。

ホワイトハウスは、市場なだめを続けている。ホワイトハウス経済諮問委員会(CEA)のケビン・ハセット委員長は26日、ホワイトハウスで記者たちと会って、「ジェローム・パウエルFRB議長のポストは安全か」という記者の質問に対して、「もちろんだ。100%だ」と述べた。最近の市場変動性については、「欧州とアジアの成長が減速しているが、米経済は引き続きしっかりするだろう」と説明した。

「FRBは過度なほど金利を早いテンポで引き上げている」と批判的な見方を固守しているトランプ大統領が、パウエル議長と年明けに会うかもしれないという観測も出ている。WSJは匿名の当局者の言葉を引用して、「財務部が歴代大統領とFRB議長の会合事例を見ている」と伝えた。ホワイトハウス国家経済委員会(NEC)のラリー・クドロー委員長はWSJに対し、「最も良いことは、大統領が直接FRB議長と対話することだ」と、会合の可能性を示唆した。CNNも別の当局者の言葉を引用して、「新年にトランプ大統領とパウエル議長が会うかもしれない」と報じた。


朴湧 parky@donga.com