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中国が全方向で圧力…カナダ、ファーウェイCFO保釈許可

中国が全方向で圧力…カナダ、ファーウェイCFO保釈許可

Posted December. 13, 2018 08:41,   

Updated December. 13, 2018 08:41

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中国が、中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟氏を逮捕したカナダに強硬な圧力をかけて対応し、カナダに孟氏逮捕を要請した米国には米中貿易対立での要求を聞き入れ、交渉を本格化する和戦両様の戦略を繰り広げている。

カナダ・バンクーバーのブリティッシュコロンビア裁判所は11日、米中貿易戦争の休戦の悪材料に浮上した孟氏逮捕と関連して、保釈金1千万カナダドル(約84億5千万ウォン)と足首に着用する電子監視装置などを条件に孟氏の保釈を許可した。保釈にはバンクーバーに留まらなければならないなど16の厳しい条件がつけられた。

中国は、保釈許可の決定前日の10日夜、カナダの元外交官のマイケル・コブリグ氏を北京で拘束した。拘束理由は明らかになっていない。カナダ警察の孟氏逮捕の報復としてコブリグ氏を拘束したという観測が流れている。カナダが中国の自国民拘束に懸念を示し、米国も恣意的な拘束を止めるよう求め、緊張が高まった。

 

これに先立ち中国外務省は、孟氏が1日に逮捕されと、カナダの中国大使を外務省庁舎に呼んで、「深刻な問題を生むだろう。すべての責任はカナダが負わなければならない」と厳しく警告した。その後、中国側はカナダ企業との取引の署名を相次いで延期した。

カナダの裁判所は同日、孟氏の保釈理由を明らかにし、「米国がまだ孟氏の身柄引き渡しを正式に要請していない」とことを挙げた。米国がまだ身柄引渡しの要請をしていないのは、今後の交渉カードに使うためとみえる。トランプ米大統領は11日、ロイター通信とのインタビューで、「過去最大の貿易合意がなされるうえで良く、国家安保に良いと考えるなら、(孟氏の捜査に)介入する」と明らかにした。

中国は、孟氏逮捕とは別に米国との貿易交渉を本格化している。北京時間の10日夜(ワシントン時間11日午前)、中国の劉鶴副首相は、ムニューシン米財務長官、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表との電話会談で、米国産の自動車関税を40%から15%に引き下げることを約束したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

 

劉氏はこれだけではなく、大豆など米国産の穀物輸入の増加も約束した。大豆は、中国が貿易戦争の初期から関税を引き上げた武器だった。中国は、米国が求めた知的財産権の保護と中国に進出した米企業に対する技術移転の圧力解消に対しても解決の意向があることを明らかにした。米国が放棄を求めている「中国製造2025」(政府支援を通じて自国の先端技術産業を2025年までに世界トップにする)計画に対しても変化の可能性を示唆した。米国は、中国情報機関と関連した中国のハッカーに対する起訴などで中国に対する圧力を強化する予定だ。


尹完準 zeitung@donga.com · 朴庭勳 sunshade@donga.com