Go to contents

自由韓国党の新院内執行部、保守再建の突破口を開かなければ

自由韓国党の新院内執行部、保守再建の突破口を開かなければ

Posted December. 12, 2018 07:54,   

Updated December. 12, 2018 07:54

한국어

総選挙惨敗、大統領弾劾、地方選挙惨敗を相次いで経験しても「ウェルビーイング政党」体質が抜けない野党「自由韓国党」の再建は可能だろうか。このような問いに自ら答えなければならない決定的な時に、同党を率いる新たな院内執行部が11日に発足した。11日の院内代表選挙で羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)議員が選出された。鄭容起(チョン・ヨンギ)政策委議長候補をランニングメイトにした羅氏は、有効投票者数103人中68票を獲得し、35票を獲得した金学容(キム・ハクヨン)議員チームを退けた。

羅氏は親朴(朴槿恵)系・残留派、金氏は非朴系・復党派の支持を受けたとはいうが、派閥の構図が弾劾前の「親朴 対 非朴」の対立にはならないと見える。しかし、そうした点で羅氏は、再び「親朴党」になるという懸念を払拭させなければならない。

 

地方選挙の直後10%まで墜落した同党の支持率は、最近ゆるやかな回復傾向を見せ、一部の調査では20%中盤に回復した。しかし、これは文在寅(ムン・ジェイン)政府の理念偏向的国政運営と経済難に便乗したにすぎない。多くの国民は、自由民主主義と市場経済の価値を守り、安保と平和をバランス感覚を持って推進し、経済を回復させる新しい保守政党の存在を渇望している。このためには、保守の自己革新と統合が必要だが、今の自由韓国党には、党や国の将来よりも既得権や次期総選挙にのめり込み、日が差す所だけを探し回る議員が多い。「古く腐敗した既得権勢力の代弁者」というイメージを完全に拭うには、党が解散してもやむを得ないという覚悟で大手術に値する人的刷新をしなければならない。

 

保守統合のためには求心力が必要だが、現在の自由韓国党の求心力は与党に対する嫌気、反感がすべてだ。金秉準(キム・ビョンジュン)革新非常対策委がスタートして5ヵ月が経ったが、国家主義批判のほかにこれといった存在感がない。新院内執行部は、新たな保守の方向性と価値を来年の全党大会までに具体化して動力を得て、新リーダーの浮上の土台を作らなければならない。再び派閥に偏った党役員人事が再演される場合、同党は2020年の総選挙で地域基盤の群小右翼政党に没落する道を歩む可能性もある。新執行部は、保守再建の最後の機会という覚悟で刷新しなければならない。