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高銀氏のセクハラを暴露した崔泳美詩人、「女性詩人を芸者扱い…文壇のMeTooは先行きが遠い」

高銀氏のセクハラを暴露した崔泳美詩人、「女性詩人を芸者扱い…文壇のMeTooは先行きが遠い」

Posted November. 03, 2018 09:07,   

Updated November. 03, 2018 09:07

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高銀(コ・ウン)詩人(85)のセクハラ疑惑を暴露して名誉毀損で訴えられた崔泳美(チェ・ヨンミ)詩人(57・女)は2日、「韓国文壇では、パンドラの箱はまだ開けられなかった。より多くの犠牲者がMeToo(私もやられた)を叫んでこそ世の中が変わる」と語った。

崔詩人は同日、ソウル東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)で「新しい常識、個人が変える世界」をテーマに開かれたフォーラムに出席して、「性犯罪は人格殺人に相当するだけに、時効を廃止しなければならない」と主張した。

崔詩人は、文壇に蔓延している性犯罪問題を暴露した。氏は、「三十になるまで社会の辺境をさまよった末に詩人になった。登壇後、文壇の飲み会に出席したが、多くの場合不快なことを経験した。最初は怒っていた私も、時間が経つにつれて軽いセクハラに慣れてきた」と打ち明けた。崔詩人はまた、「登壇した頃は、酒の席で女性詩人たちは芸者のように男性たちの間に座らなければならなかった。『女性たちが注がなければ、酒がまずい』という言葉を聞かなければならなかった」と語った。彼女は、「1990年代の半ばに私は作家会議から脱退した。セクハラを引き止めるどころか、天才芸術家の風変りな行動と受け止める雰囲気の中で、誰かを告発する意欲が出なかった」と強調した。

崔詩人は自分が書いた「怪物」について、「直接経験して目撃した事実に基づいて書いた詩だ」と説明した 「En先生の隣に座らないようにと/文壇の新人である私にK詩人が忠告した/若い女性さえ目にすれば触るから」で始まる「怪物」は、高詩人を風刺した詩として知られている。崔詩人は、「女性詩人を芸者扱いする前近代的な文化が相変わらず存在している。文壇のMeTooは生まれつき限界がある」と主張した。その理由について、「韓国文人たちは編集委員であり教授であり、評論家である文学権力から自由でないからだ」と主張した。

最近、社会の各分野でMeToo運動が起きていることについて崔詩人は、「左派を叩きつけようとする陰謀として受け止める見方もあるが、これは間違った考えだ」と明らかにした。崔詩人は、「怪物が右派か、政治的に色のない人だったとしても、彼(高詩人)を風刺する詩は書いたはずだ。MeToo運動を陣営論理でアプローチしてはならない」と語った。続いて、「MeTooは男女間の戦いではなく、過去と未来の戦いであり、お互いに尊重しながら平和裏に共存する日のために前進しなければならない」と強調した。

ハリウッドの有名プロデューサーであるハーヴェイ・ワインティンの性暴力を暴露した女優のローズ・マッゴーワンもこの日のフォーラムに参加した。マッゴーワン氏は、「MeTooは目的地ではなく出発点であり、MeTooを超えて次のステップに進まなければならない。世界は実際変わっているし、歴史が作られることを目撃することは素晴らしいことだ」と語った。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com