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米国の葬儀場から赤ん坊の遺体、63体発見

米国の葬儀場から赤ん坊の遺体、63体発見

Posted October. 22, 2018 08:56,   

Updated October. 22, 2018 08:56

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米ミシガン州デトロイトの2ヵ所の葬儀場から1週間の間に74体の胎児と乳児の遺体が発見された。3年前に死亡した遺体も含まれていた。この「ミステリーな事件」は米社会に衝撃を与えている。

CNNなど現地メディアは19日、警察がデトロイトにあるペリー葬儀場を家宅捜索した結果、63体の胎児と乳児の遺体が発見されたと報じた。同じデトロイトのカントレル葬儀場で胎児と乳児の遺体11体が発見されて1週間後だ。ペリー葬儀場で発見された遺体のうち26体は冷凍庫に保管された状態で、37体は冷凍機能のない3つの箱に入れられていた。これらの中には2015年頃に死亡した遺体もあった。胎児と乳児の遺体は法に則った手続きなく防腐処理されていたという。

ミシガン州当局は、ペリー葬儀場に対する嘆願を受けて警察が家宅捜索した結果だとし、このように明らかにした。娘の遺体が不適切に埋葬されたという理由でペリー葬儀場と民事訴訟中の親が、「カントレル葬儀場で胎児と乳児の遺体が発見された」というニュースを聞き、当局に嘆願したのだ。

当局はまた、葬儀場が胎児と乳児の遺体の死亡証明書も発行しなかったと明らかにした。現行法上、死産した胎児の場合も20週以上の胎児や体重が400グラム以上の場合は死亡届を出さなければならない。家宅捜索後、ペリー葬儀場は閉鎖され、営業免許も停止になった。発見された遺体はミシガン州鑑識当局に運ばれた。

デトロイト警察は1週間前の12日にもカントレル葬儀場で胎児と乳児の遺体11体を発見した。当時も匿名の通報を受けて家宅捜索が行われた。

カントレル葬儀場は、遺体を防腐処理して保管する際、数回規定を違反した疑いで4月から閉鎖した状態だった。しかし、4ヵ月後の8月にこの葬儀場の規定違反を告発する匿名の電話が当局にかかってきた。通報を受けた警察が家宅捜索を実施した結果、閉鎖されたカントレル葬儀場の天井の裏に隠されていた胎児の遺体10体と乳児の遺体1体が発見された。これとは別に保管されていた「火葬された遺骨4体」も発見された。

ミシガン州法によると、葬儀責任者は遺体を受け取った後60日以内に遺体が法に則って処理されるよう管理・監督する義務がある。これを破る場合3ヵ月以下の懲役に処される。もし遺体を180日以上法に則って処置せず放置する場合「懲役10年以下」に処される。2つの葬儀場は180日以上遺体を放置したため、責任者は重い処罰を受けることになるだろうと現地メディアは伝えた。

なぜ2つの葬儀場が数十体の胎児と乳児の遺体を保管・放置したのかは明らかになっていない。2つの事件が関連がある可能性もあるが、警察はまだ捜査の段階だと明らかにした。遺族がこのような遺体処理を知っていたかも疑問だ。デトロイト警察のジェームズ・クレーグ署長は、「これまで見たことのない衝撃的な事件」とし、「この2つの事件が関係がなければいい」と話した。そして「タスクフォースを別途設置し、胎児と乳児の遺体保管の経緯を調査することを検討している」と付け加えた。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com