Go to contents

来年開催の可能性高まった米朝首脳会談、金正恩氏の年内ソウル訪問への影響は

来年開催の可能性高まった米朝首脳会談、金正恩氏の年内ソウル訪問への影響は

Posted October. 22, 2018 08:56,   

Updated October. 22, 2018 08:56

한국어

 

2度目の米朝首脳会談が来年になる可能性が高まり、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の年内の答礼訪問も支障が避けられないのではないかという観測が流れている。米朝間の談判が遅くなれば、終戦宣言など文在寅(ムン・ジェイン)大統領の非核化ロードマップにも影響を及ぼすほかない。

大統領府は、先月の平壌(ピョンヤン)南北首脳会談で合意した正恩氏のソウル答礼訪問の時期を12月と考えていた。文氏は当時、南北首脳会談の共同記者会見で、「正恩氏は近くソウルを訪問することで意見が一致した。『近く』というのは特別な事情がなければ年内」と釘をさした。これまで大統領府は米朝首脳会談が11月末~12月初めには開かれるという見方が多かった。米朝が首脳会談で終戦宣言など非核化に対する相応の措置について協議した後、12月中に正恩氏が訪韓し、南北の軍事的緊張の緩和や経済協力などに関する合意を盛り込んだ「ソウル宣言」を採択する下絵を描いたのもこのような展望による。

ひとまず大統領府は、米朝首脳会談が延びても正恩氏の年内の答礼訪問を予定通り推進する考えだ。文氏の平壌訪問を機に南北関係の発展で非核化を促進するという「韓半島主人論」が本格化したため、正恩氏のソウル答礼訪問で非核化合意を追求するという趣旨による。しかし、非核化の分岐点になる米朝首脳会談が来年になれば、正恩氏のソウル答礼訪問を含む文氏の非核化行程表も一部修正が避けられない状況だ。外交筋は、「米朝首脳会談で合意してこそ南北協力に対する制裁緩和の糸口をつかむことができる」とし、「米朝間の駆け引きが続けば、正恩氏のソウル答礼訪問の意味が半減する可能性がある」との見方を示した。


ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.com