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身体家宅捜索

Posted October. 13, 2018 08:55,   

Updated October. 13, 2018 08:55

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2008年、取材陣が集まった記者会見の場で、歌手の羅勳兒(ナ・フンア)氏が突然壇上に上がって、腰のベルトを取り、ズボンのファスナーを半分ほど下ろした羅氏は、「5分間お見せする。そうすれば信じていただけるか」と叫んだ。日本のヤクザが彼の身体の一部を傷つけたというデマに反論するために設けられた席だった。「信じる」という女性ファンの叫びに、彼はしばらく座中をにらみ、壇上から下りた。

◆警察が12日、李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事の自宅や事務所などを家宅捜索した。家宅捜索の対象に李氏の自宅と共に身体が含まれ、世間の関心が身体に集中した。人々は「身体」という言葉から、作家コン・ジヨン氏との通話で、「李氏の体に大きく黒いほくろがある」と明らかにした女優、キム・ブソン氏が頭に浮かんだようだ。警察は12日の家宅捜索は、李氏が実兄を強制入院させたという疑惑に関するもので、金氏との「スキャンダル」に関連したものではないと線を引いた。

◆家宅捜索の対象には、車や住居とともに身体が入るのが普通だ。携帯電話が重要な押収物である世の中ではなおさらだ。なので李氏に対する家宅捜索令状は特別なことではないが、関心がとんでもない方向に向いた。体にほくろがあるのか確認する手続きは、身体検査であり、検証に該当する。家宅捜索令状が文書の形式上、家宅捜索検証の令状という表題だが、検証まで含めるかどうかは内容を見なければならない。検証の代表的なものが身体検査だ。身体検査が含まれるなら、検査する身体の部位などが記録される。同日の警察の家宅捜索令状にはそのような内容はなかったという。

◆選挙の過程で起こった告訴・告発は、選挙後に当事者双方が取り下げるのが一般的だ。就任して100日が過ぎても捜査対象から脱せない李氏としてはもどかしいところだ。李氏は12日、公認の医療機関で検証を受ける用意があると明らかにした。李氏が検証を拒否するなら、疑惑が深まり、その理由だけで起訴される恐れがある。そうなると裁判の過程で裁判官による検証が行われることになる。どうせすることになる身体検査なら、そして羅勳兒氏のように自信があるなら、今する方がいいだろう。


閔東龍 mindy@donga.com