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後を絶たない犯罪、急増する盗撮犯罪

Posted September. 29, 2018 08:34,   

Updated September. 29, 2018 08:34

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後を絶たない盗撮犯罪。

「カラスが飛び立つや梨が落ちる」ということわざのように、ソウル瑞草区(ソチョグ)の盗撮保安官チームが野心的に出征式を行った先月30日。あいにくなことに、瑞草区役所のとある従業員が高齢者の女性と売春をした後、老人の身体を撮影した写真数枚をわいせつサイトに掲載した容疑で警察に逮捕されたという報道があった。報告を受けた瑞草区の趙恩禧(チョ・ウンヒ)区長は激怒し、肩書解除はもとより、ソウル市に罷免を要請したが、既にインターネットには「イルベ・バッカス男、瑞草区役所の職員…区役所では盗撮保安官の出征式」という記事が出始めた。とある市民は趙区長のフェイスブックに、「デジタル性犯罪はこのように大々的に行っているのに、従業員への取り締まりはどうされたんですか?」という文を残したりした。ドジョウ一匹が完全に水を濁したことになる。

警察庁によると、カメラなどを利用した盗撮犯罪容疑で検挙された被疑者は、2014年は2905人(男が2856人、女が49人)、2015年は3961人(男が3866人、女が95人)、2016年は4499人(男は4382人、女は117人)、昨年は5437人(男は5271人、女は166人)に急増している。この4年間で実に1万6802人が盗撮などの不法撮影犯罪で検挙されたのだ。このうち、恋人や友人、職場同僚、隣人など、いわゆる面識犯による犯罪も2014年は391人、2015年は541人、2016年は774人、2017年は939人と着実に増えている。

21日、海軍士官学校では盗撮犯罪を犯したA生徒(21)が退校させられた。A生徒は昨年10月から最近まで、女子生徒宿舎のトイレにスマートフォンを密かに隠しておいて、十数回にわたって盗撮して摘発された。A生徒の犯罪は今月中旬、トイレ掃除中に一人の生徒が紙で包んだスマートフォンを発見して、報告したことで明らかになった。便器の後ろに置かれていたスマートフォンは、白いA4用紙に包まれており、カメラのレンズ側には小さな穴があいていたことが分かった。最近、国家情報資源管理院・光州(クァンジュ)センターの更衣室で見つかった隠しカメラも、この機関で働いていた30代の男が設置したものだった。この男は、スマートフォンの補助バッテリーに装った隠しカメラで、なんと1年間もバレずに撮影した。

政府と各自治体が大々的に盗撮犯罪への対応に乗り出しているが、現実的に根絶は容易でないのが事実。このため、各自が被害者にならないように注意する必要がある。

トイレでは、紙コップなど不要なものが置かれているか確認する必要がある。京畿驪州(キョンギ・ヨジュ)のとある住民センターで見つかった盗撮用カメラは、使い捨ての紙コップの中に隠されていた。なんと3ヶ月間置かれていたが、誰も注目しなかったので、とんだ目にあったのだ。エスカレーターに乗って上がるときは、45度の角度で斜めに立つことが最も良い。バス停や大手スーパー、デパートなど、人々が大勢集まる場所では周囲をぐるぐる回る人がいるかどうか見なければならない。怪しいと思ったら、個人的に対処せず、すぐに警察に通報するのが望ましい。


李鎭求 sys1201@donga.com