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李垠厓憲法裁判官候補、過去に偽装転入した疑惑浮上

李垠厓憲法裁判官候補、過去に偽装転入した疑惑浮上

Posted September. 06, 2018 08:57,   

Updated September. 06, 2018 08:57

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11日に人事聴聞会を控えている李垠厓(イ・ウンエ)憲法裁判官候補(写真)が、過去2度の偽装転入をした疑惑が持ち上がっている。また李候補の夫が、判事をしていたときに偽装転入をしており、保有する商店の建物の賃貸借契約を交わす際、賃借人たちが権利金を請求できないようにする条項を盛り込んで「パワハラ」の議論も出ている。

5日、野党自由韓国党の金度邑(キム・ドウブ)議員によると、ソウル瑞草区(ソチョグ)に住んでいた李候補は2007年、長男と一緒に麻浦区(マポグ)の集合住宅に転入後、20日後に再び瑞草区の自宅に転入した。また、2010年は長男と一緒に松坡区蚕室洞(チャムシルドン)のマンションに転入届を出した後、10日後に再度瑞草区の実家に転入した。金議員は、「実際居住していない住所に二度も偽装転入したものと疑われる」と主張した。金議員はまた、李候補の夫であるパク某氏が裁判官として在職していた1995年3月、光州(クァンジュ)に転入届を出したことも釈然としないという立場だ。パク氏は当時、ソウル刑事地裁の判事として在職していたため、偽装転入が疑われるという。

これについて李候補側は、「長男が中高校時代に学業に専念せず、真剣に転校を考慮した。その過程で二度、親戚の家近くの住宅に転入届までしたが、長男が学業に熱中する意向を明らかにしたので戻ってきたのだ」と説明した。さらに「いわゆる良い学区に属する学校に転校するためではなく、実際に転校もしなかった」と釈明した。

また、夫のパク氏と姑が所有した釜山市東莱区(プサンシ・トンレグ)にある商店の賃貸借契約書に、テナントに不利な「パワハラ」条項があるという主張も提起された。李候補が提出した人事聴聞要請資料によると、パク氏などは賃貸借契約書に「賃貸物件の返却時はいかなる名目と理由でも、権利金は一切請求できない」「権利金や賃貸期間中に発生した賃貸物件の有形無形の権利の要求を、甲と他のすべての人に対して一切要求もしくは主張することができない」という条項を盛り込ませた。金議員は「権利金は、もはや営業を営むことができない小商工人たちには血のような貴重な権利だ」とし、「賃貸人の地位を利用して、これを行使できないようにするのは商店賃貸借保護法の趣旨に反する」と主張した。


張寬錫 jks@donga.com