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未成年への性的虐待、バチカン「恥であり悲しい」

未成年への性的虐待、バチカン「恥であり悲しい」

Posted August. 18, 2018 07:14,   

Updated August. 18, 2018 07:14

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米カトリック教会の聖職者301人が約70年間、未成年者約1千人に性的虐待をしたという暴露に沈黙を守っていたバチカンが、16日(現地時間)、「恥であり悲しい」という反応を出した。ペンシルバニア州検察が、州のカトリック聖職者の性的虐待事件の報告書を公開して2日後だ。

バチカンのバーク報道官は同日、バチカンのニュースサイト(vaticannews.va)を通じて発表した声明で、「法王は弱者に対する性的虐待を断固非難する。(ペンシルバニア州検察の)報告書に記録された行為は犯罪であり、道徳的非難も受けなければならない。加害者は犠牲者の尊厳と信仰心を踏みにじって裏切った」と明らかにした。

これに先立ちペンシルバニア州検察は14日、州内6のカトリック教区の内部資料を2年間調査した結果、1940年代から聖職者が多くの未成年者を性的虐待し、教団が組織的に隠そうとした事実が明らかになったと暴露した。

英紙テレグラフは、「犯罪が起きた時期が古いため、聖職者2人だけが起訴された」と伝えた。報告書に言及された聖職者301人のうち約100人はすでに亡くなっており、そのほかも多くが引退したり行方が分からない状態だ。バチカンはこれに対して、「加害者と虐待を容認した主体に責任を問う方法を探さなければならない」と強調した。

さらにバーク報道官は、「報告書に含まれた事件の大半は、2002年の米カトリック主教会が犯罪に対する迅速な告発と聖職者の職位剥奪を法律に定める前に起こった」とし、「その後は聖職者による未成年者への性虐待は急減したことがわかる」と説明した。

しかしCNNは、「最近、世界各地でカトリック聖職者のセックススキャンダルが起こり、ローマ法王の人望が揺らいでいる」と伝えた。


孫宅均 sohn@donga.com