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韓ロ首脳、「南北ロ鉄道連結共同研究」で合意

韓ロ首脳、「南北ロ鉄道連結共同研究」で合意

Posted June. 23, 2018 08:45,   

Updated June. 23, 2018 08:45

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が22日(現地時間)、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行い、シベリア大陸横断鉄道網と南北を結ぶ韓半島縦断鉄道の連結に向けた共同研究を進めることで合意した。米朝間の本格的な非核化交渉を控え、北朝鮮との経済協力拡大に向けた韓半島新経済構想にエンジンをかけたのだ。また文大統領は、両国のサービス・投資自由貿易協定(FTA)の推進を公式化した。

文大統領は同日、プーチン氏とモスクワのクレムリン(大統領府)で首脳会談を行い、このような内容を含む32項目の共同声明を採択した。

文大統領とプーチン氏は南北ロ3国協力事業の推進を本格化するために、鉄道・電力網・ガスパイプラインの連結に向けた共同研究の推進に合意した。これにより、ロシア・ウラジオストクから北朝鮮の羅津(ナジン)港を経てソウルと釜山(プサン)を結ぶ南北ロ鉄道連結事業の検討が本格化するものとみえる。シンガポール米朝首脳会談で「完全な非核化」を約束した北朝鮮の本格的な核廃棄措置の履行で対北制裁が緩和されれば、直ちに南北とロシアをつなぐ交通・物流・エネルギー経済協力プロジェクトを稼動する計画だ。

文大統領は同日、韓ロ・ビジネスフォーラムでの演説で、「南北ロ3国の協力が必要な分野で、北朝鮮の参加に向けて準備しようと申し上げたが、今がその時」とし、「すぐにも推進が可能な分野は実質的な成果を出せるよう努力していこう」と述べた。

文大統領が鉄道とガス・電気分野の経済協力にアクセルを踏み込んだのは、トランプ米大統領の北朝鮮への民間投資による経済補償案と連携した新たな経済協力の青写真を提示し、北朝鮮の非核化履行を引き出そうという狙いがあるとみえる。海外資本の誘致のためには北朝鮮の劣悪な交通・エネルギーのインフラ開発が必要な状況だ。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が3回目の訪中で中朝経済協力について話し合ったとされる中、南北ロ3国協力を通じて北朝鮮に対する交渉力を高める思惑もあるという見方もある。ただ、シンガポール首脳会談後、北朝鮮の非核化措置を議論する米朝実務交渉もまだ開かれていないため、このような経済協力拡大案が現実となるかは依然として不透明という懸念の声も少なくない。

一方、南北は同日、北朝鮮の金剛山(クムガンサン)ホテルで赤十字会談を行い、8・15離散家族再会に合意した。


ムン・ビョンギ記者 ハン・サンジュン記者 weappon@donga.com · alwaysj@donga.com