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インドの英雄と日本のゾンビ…真夏の夜の暑さ飛ばす

インドの英雄と日本のゾンビ…真夏の夜の暑さ飛ばす

Posted June. 19, 2018 08:33,   

Updated June. 19, 2018 08:33

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来月12日から22日まで開催される第22回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭が、今年も真夏の暑さを飛ばす多様なジャンルの映画を紹介する。特にハリウッドより多くの映画を制作する「ボリウッド」のインド映画も幅広く披露する予定だ。今年のプログラマーたちに、見逃せない作品の推薦をお願いした。

プログラマーのキム・ボンソク氏が最初に挙げた映画は、インド映画「スーパーヒーロー・ジョシュ」。ダンスと歌というイメージで刻印された他のボリウッド映画とは異なり、米国流のスーパーヒーロー映画をインドバージョンで再解釈した。腐敗した政府に抵抗して街に出たジョシュと友人たちは、自分自身を「インドのジャスティスリーグ」と名乗る。キム氏は、「個人の人生と世界の正義の間で葛藤する若者たちの情熱を感動的に描いた映画だ」と説明した。閉幕作でも、「ダンガル きっと、つよくなる」の主演アミール・カーンが出演したインド映画「シークレットスーパースター」を上映する。

最近停滞期という評価を受ける日本映画の新しい流れも目にできる。「日本映画の新しい波」と呼ばれる作品が、富川映画祭で複数本披露される。盗撮による女性の被害を淡々と描いた「彼女には罪がない」とユーチューブ世代の映画的想像力を派手に見せる「聖なるもの」、ゾンビ映画のクリシェを独創的に利用した「ワンカット・オブ・ザ・デッド」など、若い日本人監督たちの新しい試みが期待を集める。

その中でも、キム氏は、最近日本で最も活発に活動している白石和彌監督の「孤独なオオカミの血」を推薦した。キム氏は「新入刑事がヤクザとの戦いの一歩手前の広島で、現場に飛び込む修羅場が背景だ」とし、「ヤクザ映画の新境地を示す傑作だ」と主張した。

今年のカンヌ映画祭コンペティション部門にも進出した「刀+心臓」は、プログラマーのキム・ヨンドク氏推薦作だ。ヴァネッサ・パラディが恋人の心変わりに絶望するゲイポルノ監督役を引き受けた。キム・ヨンドク氏は、「1970年代のキャンプ美学やスラッシャーなど、非主流コードを混ぜた作品で、サウンドトラックが魅力的なマイナー映画の集大成だ」と説明した。米アカデミー外国語映画賞にノミネートされた「11月」は、エストニア田舎町の伝説を素材にした白黒映画で、奇妙な雰囲気が魅力的だ。

韓国映画の特別展のセクションも目を引く。「スター、俳優、アーティスト鄭雨盛(チョン・ウソン)」をタイトルに、俳優鄭雨盛のフィルモグラフィーを振り返る。青春映画「ビート」、「太陽はない」から「阿修羅」、悪役を引き受けた 「監視者たち」、「鋼鉄の雨」までの12本の代表作に会うことができる。「3X3 EYES:ホラーの巨匠、3人の視線」のセクションでは、スクリーンではなかなか目にできなかったホラー映画の巨匠ウェス・クレイヴンとジョージ・ロメロ、トビー・フーパーの初期作を3本ずつ紹介する。


金民 kimmin@donga.com