Go to contents

ジェンダーレス

Posted March. 17, 2018 07:32,   

Updated March. 17, 2018 07:32

한국어

2015年、バービー人形とファッションブランド「モスキーノ」が手を組んで作った広告が、大きな話題を集めた。バービー人形で遊ぶ少年が初めて登場したからである。おもちゃのマーケティングでも性中立(gender-neutral)の観点が重要になったのだ。

◆男女を明確に区分していた固定観念に、徐々に亀裂が大きくなっている。性別区分があいまいなジェンダーレスルック(genderless look)は、今年もファッショントレンドに選ばれた。昨年、グッチコレクションでは、男性モデルが花の刺繍にひらひらとした飾りのついた服を着て出てきた。とあるファストファッションブランドは、男性服と女性服の区別無しに、「アンジェンダード」(Ungendered)ラインを披露した。米国の150以上の大学には、男女が共に利用できるトイレが設置された。「盗撮天国」韓国でも、公共トイレが登場した。賛否両論はまだ熱いが。

◆学校の制服にも変化が始まった。小中高校生のほとんどが制服を着る日本で、それも男子生徒たちは詰襟の黒の征服にズボン、女学生はセーラー服に丈の短いスカートが大半である国で、初めてジェンダーレス制服が登場する。千葉県柏市で4月に開校予定の中学校が、「ネクタイとリボン」、「パンツとスカート」の中から選択するようにしたのだ。男子生徒もスカート制服を着ることができるという意味だ。性少数者(LGBT)を配慮し、ジェンダーをめぐる固定観念を破ろうとする試みである。

◆性別の壁を崩す動きは、多方面で感知される。米ハーバード大学は3年前から、新入生が自分に適用されたい人称代名詞の選択の幅を広げた。男女代名詞(「He」「She」)と一緒に中立的言葉(Ze、E、They)も提示したのだ。ロンドンの地下鉄案内放送では、「紳士淑女の皆さん」を「こんにちは皆さん」(Hello everyone)に置き換えた。先月カナダは1世紀ぶりに国歌の歌詞を変えるための立法手続きを終えた。「すべてのあなたの息子たち(all thy sons)」という表現を、「私たち皆の(all of us)」に変えるという。今、韓国社会もジェンダー平等という激しい変化の波に答えなければならない時が来たようだ。

高美錫(コ・ミソク)論説委員


コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com