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K-POPにはまる米国の若者たち

Posted February. 27, 2018 08:54,   

Updated February. 27, 2018 08:54

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「ポップ、ピン、ポップ、ピン・・・」

21日(現地時間)午後5時、米ニューヨーク・マンハッタン32番通りのK-POPスクール。壁が鏡張りの練習室では、米国の若者5人が腕や肩をリズムに合わせて動かすポッピンダンスの動作を学んでいた。ダンスの練習が終わった後、子供たちはK-POPの歌を歌うボーカル練習を始めた。このスクールのホン・ハナ代表は、「K-POPが人気を呼び、生徒約60人のうち80%が非韓国系だ」とし、「ヒジャブ(イスラム教徒の女性が外出する時に頭を覆うために使うスカーフ)を着けてK-POPを学びに来る生徒もいる」と話した。

K-POPは、アジアの片隅の音楽から世界の人々が楽しむ大衆文化に跳躍した。米代表団を率いて平昌(ピョンチャン)冬季五輪の閉会式に出席したトランプ米大統領の長女のイバンカ大統領補佐官も、韓国メディアで初の東亜(トンア)日報、チャンネルAとのインタビューで、「長女のアラベラ(7)がK-POPの歌手の大ファンで振りつけをまねる」と話した。

K-POPスクールで会ったドミニカ共和国出身のイマニュエル・アダムスさんは、ダンスと歌がうまいK-POP スター「Rain(ピ)」のようになりたいと話した。韓国芸能界入りを夢見る彼は、「K-POPのリズムと歌詞は心に響く魅力がある」とし、「歌手『Rain(ピ)』が私にインスピレーションを与えたように私も人々にK-POPでインスピレーションを与えたい」と話した。ニュージャージー出身のサマンサ・ラシモウィツさんは、韓国語で自分を「サマンサ」と紹介し、「独特のK-POPスタイルの歌とダンスで米国で成功したい」と笑顔で語った。K-POPは、米国の大衆音楽界が注目する次世代のブルーチップでもある。最近、防弾少年団(BTS)の歌2曲(MIC DropとDNA)が大ヒットし、K-POPグループで初めて米レコード協会(RIAA)が授与する「ゴールド」デジタルシングルの認定を受けた。

K-POPの人気は、韓国語、韓国料理、韓国式メイク、韓国のファッションに対する関心へと自然につながる。ニューヨークの非営利団体コリアソサエティ関係者は、「K-POPを理解するために米国の有名大衆メディアの記者が韓国語講座を受講したりしている」と話した。米国のKビューティー(韓国の化粧品)オンラインショッピングモール「Soko Glam」を創業した韓国系2世のシャーロット・リさんは、「K-POPが好きな人であればあるほどKビューティーに関心を持つ」と話した。

K-POPは、韓国サービス企業のグローバル市場開拓パートナーにもなっている。昨年末キャラクターブランドであるライン・フレンズのマンハッタンのタイムズスクエアの売り場は米メディアの注目を浴びた。BTSメンバーがデザインしたキャラクター商品を買うために100メートル以上の長蛇の列ができた。

ただ、K-POPが一時的な人気に終わらないようにするために、現地人の日常生活にさらに深く入り込まなければならないという指摘もある。


朴湧 parky@donga.com