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アイゼンハワー大統領の時に「エアフォースワン」命名、核戦争に備えた先端装備を装着

アイゼンハワー大統領の時に「エアフォースワン」命名、核戦争に備えた先端装備を装着

Posted February. 24, 2018 09:15,   

Updated February. 24, 2018 09:15

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米国の大統領専用機はフランクリン・ルーズベルト大統領時代の1933年、「ダグラス・ドルフィン水陸両用機」を購入したのが始まりだ。しかし、ルーズベルト大統領はこの専用機を10年後に交替するまで実際に搭乗しなかったという。大統領専用機として初めて注文・製造されたのは、1943年「ダグラスVC-54C」で、「セイクリッド・カウ(sacred cow)」と名付けられた。

「エアフォースワン」という名前の専用機に初めて乗った大統領は、1953年、アイゼンハワー大統領だった。航空管制官が当時、専用機の名称「コロンバインII」と似た名前の民間航空機と混同する事件が発生したのがきっかけになった。

エアフォースワンは1972年、ニクソン大統領の時からは同機種の飛行機2機が運営される。現在は、ボーイング747-200を改良したコード名「VC-25A」が2機ある。「空のホワイトハウス」、「飛ぶ要塞」とも呼ばれるエアフォースワンは、最先端の安全・防衛システムを備えている。すべての窓が防弾ガラスで製作され、飛行機の床は核爆発にも耐えることができる裝甲板素材だ。敵のミサイルやレーダーをかく乱して熱追跡ミサイルを回避する電磁波防衛システムが飛行機上部の「アティック」や翼などに設置されている。翼には敵のミサイルをかく乱する照明や赤外線防衛システムがある。再給油なく約1万3000キロ飛行でき、衛星通信装備だけでなく多様な周波数で世界の国々と通信することができる。26人の乗務員の他に76人が搭乗可能で、オバマ大統領の時、専用機1時間の運用費用は20万6337ドルだった。

米国も一時、老朽専用機の交替が議論になった。オバマ政府時代、国防総省は1991年から使われているエアフォースワンを交替すると明らかにし、ボーイング747-8を2機注文する計画だった。しかし、トランプ氏は当選約1ヵ月後の2016年12月6日、ツイッターを通じてエアフォースワンの購入契約の取り消しを宣言した。トランプ氏は、「専用機の価格が40億ドル(約4兆3300億ウォン)で、私もボーイング社が儲けることを願うが、そんなに多額を払うことはできない」と述べた。注文製造する前、1機の価格は3億5700万ドル程度だという。

中国の習近平国家主席の専用機は、ボーイング747-400を改造したもので、便名は「B-2472」。エアフォースワンのような別名はない。エアフォースワンの「大統領専用室」のようなものもなく、前列10席のビジネスクラスの席だけが特別席だ。後列には主要指導者の席と一般随行員、一番後ろに記者席などがあるが、全てエコノミー座席で約300人搭乗できる。


具滋龍 bonhong@donga.com