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5ヵ国5選手を指導するオーサーコーチ、男子シングルで3度着替える

5ヵ国5選手を指導するオーサーコーチ、男子シングルで3度着替える

Posted February. 19, 2018 07:58,   

Updated February. 19, 2018 07:58

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「チームコリア」が書かれた黒色のダウンジャケットを着たブライアン・オーサーコーチ(57=カナダ)はフィギュアスケート男子シングルの演技を終えた教え子のチャ・ジュンファンを強く抱きしめた。彼が着ていたダウンコートの左胸には太極旗が付けられていた。オーサー氏は、羽生結弦(日本)がリンクに出たときは、黒色のパディングを脱いで背広に着替えて試合を見守った。しばらくしてからスペインの愛弟子、ハビエル・フェルナンデスが演技を始めたときは背広の上にスカイブルーのスペイン選手団のジャンパをかけた。

17日、江陵(カンヌン)アイスアリーナで行われたフィギュア男子でオーサー氏は、3人の教え子が出場するたびに服を着替える「更衣パレード」を披露した。平昌(ピョンチャン)五輪に傘下する「オーサー軍団」は5ヵ国5選手。男子シングルに出場する3選手だけでなく、女子シングルのガブリエル・デールマン(カナダ)とエリザベート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)もオーサー氏の指導を受けている。

この日、アイスアリーナで最も忙しい指導者だったオーサー氏は、五輪3大会連続で金メダリストを輩出し、「氷上のミダスの手」に生まれ変わった。2010年のバンクーバー五輪で金姸児(キム・ヨナ=女子シングル)の金メダルを支えたのに続き、羽生の男子シングル五輪2連覇(2014年ソチ大会、2018年平昌大会)を導いた。

金メダルを首にかけた羽生に他にもオーサー氏の子供たちは目覚しい活躍をみせた。チャ・ジュンファンは自己ベスト(248.59点)をマークし、フェルナンデスは銅メダルを獲得した。オーサー氏は試合後に表彰台に立った羽生とフェルナンデスの姿を携帯フォンで撮影しながら満面に笑みを浮かべた。

コーチとして最盛期をおう歌しているオーサー氏だが、いざ現役時代には五輪金メダルとは縁がなかった。二つの五輪銀メダル(1984年サラエボ大会、1988年カルガリー大会)に止まった。オーサー氏は本紙とのインタビューで、「もし自分が金メダルを獲得していれば、コーチをしていなかっただろう。弟子たちの成功を見ながら、コーチが自分の運命だったんだと思うようになった」と笑った。

オーサー氏はカナダ・トロントのクリケットスケーティング・アンド・カーリングクラブで選手たちを指導している。オーサー氏は、「チャ・ジュンファンと羽生、フェルナンデスはみな最上の環境で競争しながらトレーニングしている。彼らは、互いの強みは学び、短所は避ける方式で実力を向上させている」と話した。有望株のチャ・ジュンファンと世界トップの羽生、フェルナンデスは今後も多くの国際大会で競争を繰り広げる。オーサー氏は全ての弟子たちが成功を収めることを望むと語った。彼は、「私が指導している全ての国の選手たちは、みな同じように誇らしい。韓国と日本、スペインの選手たちはみな私のチームの一員だ」と話した。


鄭允喆 trigger@donga.com