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政府、GMに「政府支援」の3つの前提条件を提示

政府、GMに「政府支援」の3つの前提条件を提示

Posted February. 15, 2018 09:07,   

Updated February. 15, 2018 09:07

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政府が先月、米GMに対して施設投資の含まれた中長期事業計画など3つの要求事項を伝えたことが分かった。新規融資や有償増資など、韓国GMへの支援を決定する上で必要な最低限の前提条件を掲げたことになる。しかし、群山(クンサン)工場閉鎖という強硬姿勢に転じたGMが、韓国側の投資拡大要求に応じるかどうかはわからない。

14日、産業通商資源部などの関係省庁によると、政府は先月、GMのBarry・Engle海外事業部門社長が訪韓した時、△中長期経営改善計画、△韓国への施設投資計画、△高金利融資などを通じて韓国GMから資金を抜いて行った疑惑解消の3つを要求した。

●政府「設備投資を」

Engle社長は当時、企画財政部の高炯權(コ・ヒョングォン)第1次官と面談して、金融支援と有償増資、財政支援の可能性を打診した。これに対して政府は、GMが韓国で工場を維持し、雇用を創出するという真剣さを自ら立証してこそ支援できるとの立場だ。

特に政府は、韓国におけるGMの投資計画が不明であることに疑問を持っている。その前日、白雲揆(ぺク・ウンギュ)産業部長官は記者たちと会って、「GMの新規投資規模や期間が正確ではない状態で、勝手な約束できない」と強調した。政府は、GMが単に韓国GMに増資をする方法は真剣な自己救済策ではないとみている。資金はいつでも持っていくことができるだけに、新しい生産ラインを増やすなどの施設投資が必要だという。

韓国に施設投資を行うべきだという政府側の要求に対して、GM側が負担を感じるだろうという声も出ている。GMは2013年以降、欧州市場から撤退、豪州やインドネシア工場から撤退、系列会社であるオペルとボクスホール売却などに次々と踏み切って、規模を縮小している。そんな中、韓国への工場増設要求は、GMの立場としては受け入れがたいという分析が出ている。ただし、GMがKDB産業銀行の査察要求を受け入れたのは、交渉の余地を残したことになる。GM側は、韓国GMと系列会社間の納入価格、米本社の高金利融資などの赤字の原因についての疑惑解消に協力することにした。

●GM電気自動車の韓国内生産が焦点に

自動車業界では、GMが韓国政府の支援を必要としているだけに、施設投資並みに効果を出せる計画を出すと予想している。最も可能性が高いのは、生産台数の割り当てだ。GMは毎年3月、今後2、3年間生産する車の台数を各工場に割り当てる。

まず、「キャッシュカウ」の役割をする小型スポーツ多目的車(SUV)トラックスの台数拡大が挙げられる。富平(プピョン)工場で生産されるトラックスは、昨年60数か国に25万台以上の輸出業績を上げた。国内で生産された全車種のうち輸出トップとなっている。GMが海外で生産するトラックスを韓国に回し、今後開発される小型SUV新車の韓国生産を保障すれば、経営状態が急速に改善することもありうる。

今年上半期(1~6月)に販売が予定されている中型SUVエキノックスの韓国生産決定も取り上げられる案の一つだ。韓国GMはひとまず、エキノックスを輸入するという方針だが、韓国GMの状況を考慮すると、現地生産に切り替える可能性も考えられる。GMが韓国工場で電気自動車「ボルトEV」や新しい自律走行車など、新技術が大量に適用された車両を生産することにすれば、韓国で事業を継続するという意志が強いシグナルと受け止めることができる。


李建赫 gun@donga.com · 韓友信 hanwshin@donga.com