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フィギュアペア北朝鮮代表が自己ベストを更新

フィギュアペア北朝鮮代表が自己ベストを更新

Posted February. 15, 2018 09:08,   

Updated February. 15, 2018 09:08

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フィギュアスケート・ペア北朝鮮代表のリョム・デオク(19)とキム・ジュシク(26)がリンクに入ると江陵(カンヌン)アイスアリーナには二人を応援する声が鳴り響いた。170人あまりの北朝鮮応援団は、人民共和国旗を振りながら「キム・ジュシク!リョム・デオク!勝利は私たちのもの」と叫んだ。一部の韓国観客も拍手で二人を迎えた。

ホームと変わらない応援を受けたリョム・キム組は14日に行われた平昌(ピョンチャン)冬季五輪のフィギュアスケート・ペア・ショートプログラムで69.40点をマークし、自分たちの国際スケート連盟(ISU)公認の自己ベストを更新した。二人の以前の最高得点は65.25だった。ビートルズの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ(A Day in the Life)」に合わせて強烈な演技を披露したリョム・キム組は、ジャンプとリフトなど全ての要素で加算点を獲得する「クリーン演技」を繰り広げた。11位で上位16チームに与えられる15日のフリースケート進出権を確保した二人は、北朝鮮のフィギュアスケート史上初のトップ10入りも狙える。

リョム・キム組は点数が発表されると、互いに抱き合って喜びを満喫した。北朝鮮応援団は、「よくやった。わが選手たちよくやった」と叫んだ。二人は韓国の観客から人形をプレゼントされた。

二人は今月2日から江陵で練習を行ってきた。いち早く決勝の地でプログラムを点検してきた二人は、試合前日の13日には予定になかった練習も実施した。当時キム・ジュシクは、「練習大変うまく行っているので、良い結果が出そうだ」と語った。この日、キス・アンド・クライゾーンで二人と同行したブルーノ・マーコットコーチ(カナダ)は、「二人は目締めさが強みの優等生だ。いつも規則的に動いているので、実力が早く伸びている」と話した。マーコットコーチは昨年の夏、カナダでリョム・キム組を指導した。

ミックスゾーンで取材の応じた北朝鮮ペアの顔には笑みが零れていた。キム・ジュシクは、「リンクに入ったら我が応援団と南の応援だが一緒になって熱狂的な応援を送ってくれた。それにエネルギーをもらって良い演技ができたと思う」と話した。また「やっぱり私たちは同じ民族であることを感じたし、団結した力がどれだけ強いのかを実感した」とも語った。リョム・デオクは、「私が輝くことができるのは、全ては我が党で私をここまで育ててくれて引っ張ってくれたからであって、自分一人の力でできたのではない。監督同志と相方同志(キム・ジュシク)がいたから成長することができた」と話した。

この日、都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官は北朝鮮のキム・イルグク体育相と一緒にペア競技を観戦した。キム体育相は、「リョム・デオク(149センチ)は大きくなっては困るんだけど、どんどん体が成長しているので心配だ」とも話した。ペアは男子選手が女子選手を持ち上げる動きが多いため、女子が適切な体重を保つ方が有利だ。

一方、韓国ペアのキム・ギュウン(19)、カン・ダムチャン(23)は最下位(22位)でフリー進出に失敗した。二人は42.93点をマーク。着地を失敗したキム・ギュウンは涙を流した。キム・ギュウンは、「朝までコンディションも良かったのに、普段はしない失敗をした。大きな大会に出れたことに満足し、次はもっとうまくできるようにしたい」と話した。


鄭允喆 trigger@donga.com