Go to contents

ショートトラックの日本選手にドーピング陽性反応

ショートトラックの日本選手にドーピング陽性反応

Posted February. 14, 2018 09:25,   

Updated February. 14, 2018 09:25

한국어

2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪で、日本選手が禁止薬物使用の疑いで摘発された。今大会初のドーピング摘発であり、日本の冬季五輪史上初めてのことだ。

スポーツ仲裁裁判所(CAS)反ドーピング分科は13日、日本のスピードスケート・ショートトラック男子5000メートルリレーの斎藤慧選手(21)から競技前に実施したドーピング検査で陽性反応が出たと明らかにした。今回検出された薬品の成分は利尿剤であるアセタゾールアミド。緑内障の治療剤としても使われるアセタゾールアミドは、禁止薬物が検出されない役割もする。一種の「マスキング・エージェント(Masking agent・隠ぺい剤)」だ。筋肉増強剤の使用を隠すために使われることが多く、禁止薬物に指定されている。

検査結果はショートトラック男子5000メートルリレーの予選が始まる13日午後7時前に発表され、競技結果には影響を及ぼさない。斎藤選手は、最終検査の結果が出るまで選手資格が停止され、選手村を離れることになる。平昌五輪の閉会後に明らかになる最終結果でも陽性反応が出れば、斎藤選手は出場停止など追加懲戒を受ける。

斎藤選手は日本五輪委員会を通じて、「このような検査結果が出たことに大変驚いています。(禁止薬物を)使用するメリットも動機も私にはありません」とし、「偶発的に起きた出来事により禁止薬物が無自覚のまま口に入ってしまったものだとしか考えられません」とコメントした。

今回が五輪初出場の斎藤選手は、日本ショートトラックの有望株だ。13~14年世界ジュニア選手権大会3000メートルリレーで日本が3位になるのに貢献した。今大会では4人が出場する5000メートルリレーの予備選手として出場が予定されていた。日本は斎藤選手を除く残りの選手で競技を行う。

日本で今回の事件は大きな衝撃として受け止められている。斎藤選手はきょうだい3人が皆ショートトラック選手として活躍している。姉の斎藤仁美選手(28)も女子3000メートルリレーで今大会に出場した。

日本では最近、禁止薬物スキャンダルが多く、社会的な問題になっている。先月には2020年東京五輪のカヌー・スプリント有望株の鈴木康大選手がライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入したことが発覚し、所属協会から除名された。昨年10月にはレスリング選手が禁止薬物を服用して2年間の資格停止となった。昨年9月には、競泳選手がドーピング陽性反応で7ヵ月間の資格停止処分を科された。


鄭盛澤 neone@donga.com · 張源宰 peacechaos@donga.com