Go to contents

北朝鮮で口蹄疫発生、民間人統制線の農家にも隠す

北朝鮮で口蹄疫発生、民間人統制線の農家にも隠す

Posted January. 23, 2018 08:37,   

Updated January. 23, 2018 09:14

한국어

政府が休戦ラインに隣接した北朝鮮地域で口蹄疫が発生したことを確認しながらも対外秘として隠していたことが確認された。また、北朝鮮に隣接した江原道(カンウォンド)と京畿道(キョンギド)地域の農家に有効期限があまり残っていないワクチンを供給し、平昌(ピョンチャン)冬季五輪開始前の今月末までに接種を完了するよう指示したことも確認された。

22日、江原道鉄原郡(チョルウォングン)庁関係者は、「防疫当局が口蹄疫ワクチン接種公文書と共に口頭で、北朝鮮で口蹄疫が発生したことを伝えながら、対外秘だとして外部に公表しないよう頼んだ」と話した。同関係者は、「ワクチン接種公文書には中国とモンゴルの口蹄疫発生についてだけ記されていて北朝鮮はなかった」と付け加えた。江原道楊口郡(ヤンググン)庁関係者は、「内部文書には北朝鮮での発生について指摘されているが、獣医にだけ伝えられ、農民には言われなかった。現在5つの邑・面のうち2つの邑・面でワクチン接種が完了した状態だが、農民も恒例行事程度と理解している」と伝えた。

これは政府の説明とは異なる。農林畜産食品部(農食品部)当局者は、「マニュアルには北朝鮮で口蹄疫が発生した場合、農家に知らせる義務はないが、民間人統制線付近の農家には北朝鮮で発生したことを知らせた」と明らかにしていた。農食品部は同日、「北朝鮮で口蹄疫が発生したかどうかは確認できない」と公式説明した。政府は今月末までに口蹄疫予防接種をすべて終えるよう促したという。平昌五輪を控えて北朝鮮発口蹄疫の恐怖が広がることを防ぐためと見える。

江原地域畜産業協同組合関係者は、「防疫当局が今月31日までに打つようにと有効期限が残り少ないワクチンをくれた。五輪前に海外で口蹄疫が発生するため気をつけるように言って配っている」と話した。



申나리 journari@donga.com