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フジモリ元大統領に恩赦、ペルー国民が賛否衝突

フジモリ元大統領に恩赦、ペルー国民が賛否衝突

Posted December. 28, 2017 08:47,   

Updated December. 28, 2017 09:09

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ペルー社会が、独裁者フジモリ元大統領(79)に対する恩赦決定で、深刻な混乱に包まれた。政敵の殺害、腐敗などの容疑で25年の刑を受けたフジモリ氏が、12年ぶりに釈放されて再び姿を現わすと、国民の怒りが噴出している。フジモリ氏の支持者も街頭に出て、賛否デモが対抗している。

フジモリ氏は26日、フェイスブックを通じて国民へのメッセージを発表した。病床で、「私の政府が一方では良い結果を出したことを知っている。しかし、もう一方で同胞を失望させた。心から彼らに許しを請う」と述べた。

1990年から2000年までペルーを統治したフジモリ氏は、2005年に逮捕されて25年の刑を言い渡された。ペルーの法によると、殺人や拉致で有罪判決を受けた場合、不治の病でない限り、恩赦を受けることはできない。刑期を満たせば93歳で出所するが、クチンスキ大統領は24日、特別赦免を電撃的に決定した。反対者らは、「フジモリ氏に恩赦を与えない」という大統領選公約を破ったとし、クチンスキ大統領の退陣まで主張している。

国民はフジモリ氏の息子、ケンジ・フジモリ人民勢力党(FP)議員(37)とクチンスキ大統領の政治的秘密取引の結果と見ている。クチンスキ大統領は、ブラジルの建設会社から賄賂を受け取った疑いで21日に議会で弾劾審判を受けた。「与小野大」の状況で弾劾が可決されるという予想を破って、8票差で否決された。ケンジ・フジモリ議員と彼に同調する9人の議員が棄権したことが決定的だった。

クチンスキ大統領の弾劾を主導したのは、フジモリ氏の長女でケンジ・フジモリ議員の姉のケイコ・フジモリFP代表(42)だった。昨年6月の大統領選でわずか0.3ポイント差でクチンスキ大統領に破れたケイコ・フジモリ氏は、次期大統領選の最有力候補だ。

フジモリ親子は、様々な面で朴正煕(パク・チョンヒ)、朴槿恵(パク・クンへ)親子と似ていた。フジモリ氏は執権後、経済開発で成果を出し、今も支持する国民が多い。一方、議会の解散や長期独裁のための改憲、政敵殺害、不正腐敗など典型的な独裁者の面も見せた。ケイコ・フジモリ氏は19歳だった1994年から、離婚して一人になった父親の「ファーストレディ」役を務めて政治の授業を受け、父親が収監された後、政治に飛び込んで最も有力な大統領選候補になった。



周成河 zsh75@donga.com