国内では、飲酒運転時の始動ロック装置の導入を内容とする道路交通法の改正案が、現在、国会に発議されている。警察も自主的に導入を進めている。最大の理由は、増える飲酒運転再犯事故のせいだ。
警察庁によると、この3年(2014〜2016年)間に発生した飲酒運転事故6万8211件のうち、43.1%に相当する2万9379件が再犯事故だった。このうち3回以上の事故率は39.8%に達している。昨年の全体飲酒運転摘発のうち、再犯率も半分近い44%を超える。運転者うち3回以上飲酒運転によって摘発された運転者も全体の19.3%である。飲酒運転によって摘発された人の5人中2.5人の割合で2回以上摘発され、1人は3回以上摘発されたという意味である。なんと10回以上も摘発された運転者は、昨年は201人で、2015年に比べて2.5倍に急増した。それで飲酒運転の事後処罰の効果が限界に達したという指摘が出ている。
3回アウトなどで運転免許が取り消されたときの無免許運転も深刻である。運転免許取り消し者の33%以上が無免許運転をすることが分かった。そのほとんどが飲酒運転による免許取り消し者だ。取り消しの期間が長いほど、無免許運転の割合も一緒に増加する。
道路交通公団未来戦略研究処のリュ・ジュンボム先任研究員は、「飲酒運転の再犯と無免許運転を先制的に遮断するために、飲酒運転始動ロック装置の導入が必要である。免許停止と欠格期間に応じて段階的に拡大適用して、効果を分析した後、事業用車両を対象に事前義務搭載も検討するに値する」と語った。
鄭盛澤 neone@donga.com