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東アジア担当国務次官補にソーントン氏

Posted December. 21, 2017 09:21,   

Updated December. 21, 2017 09:41

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トランプ米大統領が19日(現地時間)、東アジア外交の指令塔である東アジア・太平洋担当の国務次官補にスーザン・ソーントン氏を指名した。これによりアジア太平洋国務次官補、駐韓米大使とともに北朝鮮の核など韓半島問題を扱う高位職ラインナップがトランプ大統領就任11ヵ月で整った。

東アジア・太平洋担当次官補は、北朝鮮や韓半島、中国など東アジア外交懸案の責任を負う要職。オバマ政権で指名されたダニエル・ラッセル前次官補がトランプ政権発足後3月に辞任し、ソーントン氏が9ヵ月以上、代行してきた。

 

ソーントン氏は上院の承認を受ければ、代行の肩書を外して公式に業務を始める。1991年に国務省に入省したソーントン氏は、中国語とロシア語を話し、カザフスタン、中国、韓半島問題関連省庁で勤務した経歴がある。ティラーソン長官の海外歴訪にしばしば同行する側近として知られている。ティラーソン長官は以前からソーントン氏を東アジア・太平洋担当次官補に指名することを望んだが、夏に退いた対中国強硬派のスティーブン・バノン前ホワイトハウス首席戦略家が反対したという。

トランプ大統領就任後、北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射して米朝間の緊張が高まり、韓半島と東アジア問題を扱うトランプ政権の高位ポストが空白という批判が絶えなかった。トランプ大統領は10月、アジア・太平洋担当の国防次官補にランドル・シュライバー氏を指名し、最近、ビクター・チャ戦略国際問題研究所(CSIS)韓半島担当部長を駐韓米国大使に選任して、ラインナップを完成させた。

トランプ政権が就任11ヵ月で新しい国家安保戦略(NSS)まで終えた状況であり、9ヵ月間代行してきたソーントン氏が国務次官補に指名されたため、韓半島政策に大きな変化はないものと見られる。しかし、北朝鮮問題の外交的解決策を主導しているティラーソン長官の進退が変数になる可能性がある。ティラーソン長官の北朝鮮に対する対話の提案が、ホワイトハウスによって繰り返しブレーキがかけられ、ティラーソン長官の更迭説と北朝鮮強硬派の後任説が出ている。ティラーソン長官は18日、フランスのルドリアン外相との会談で、「1月に去るというが、辞表は提出したのか」というフランス記者の質問を受けて、「ばかげた質問」と不快感を示した。



朴湧 parky@donga.com