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メジャーから復帰の金賢洙、LGと総額115億ウォンの4年契約

メジャーから復帰の金賢洙、LGと総額115億ウォンの4年契約

Posted December. 20, 2017 08:20,   

Updated December. 20, 2017 09:03

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「打撃マシーン」金賢洙(キム・ヒョンス=29)が2年ぶりに蚕室(チャムシル)に帰ってきた。だが、当分はクラブハウスを間違えないように注意しなければならない。10年(2006~2015年)を斗山(トゥサン)で活躍した金賢洙が同じ球場を本拠とするライバルLGのユニホームを着ることになったからだ。同じ蚕室球場を本拠とする斗山は1塁側を、LGは3塁側にクラブハウスがある。

LGが19日、自由契約選手(FA)の金賢洙を総額115ウォンの4年契約(契約金65億ウォン、年俸総額50億ウォン)で獲得した。今年初め、ロッテに復帰した「ビッグボーイ」李大浩(イ・デホ、総額150億ウォン)に次ぐ歴代2位に当たる高額契約だ。契約金だけで言うと李大浩(50億ウォン)を上回っている。

LGは、金賢洙が中心打線の主軸として活躍し、チーム戦力に大きく役立ててもらうことを期待している。信一(シンイル)高校時代にイ・ヨンミン打撃賞を受賞し、早くから大成する人材として注目を浴びた金賢洙は、練習生として入団した斗山で2008年に打撃王に輝き、リーグを代表する打者に成長した。優勝を飾った2008年の北京五輪と20015年のプレミア12などでも代表チームの主軸として活躍した。金賢洙は、「LG選手たちと一緒に成長し発展してきたので、ファンの応援により多くの勝利で応えられるようベストを尽くしたい」と感想を語った。

今季にチームの平均自責点1位(4.32)をマークしながらも打線が援護がなかったらプレーオフ進出に失敗していたはずのLGは、金賢洙の合流で新しい転機を迎えた。目玉だった黄載均(ファン・ジェギュン)と孫児葉(ソン・アソプ)を次々と逃したのに続き、ベテランのチョン・ソンフンとソン・ジュインらを手放し、ファンの批判を浴びているLGとしては金賢洙の獲得でファンの不満が静まることを期待している。「金賢洙でなければ興味ない」として球団を挙げて金賢洙の獲得に取り組んだLGは、今後FA市場から手を引いて外国人選手の獲得に集中すると見られる。

LGのトレードマークである光沢ジャンパーを着ることになった金賢洙が、LGの「斗山出身FA獲得の残酷史」を断ち切るかにも注目が集まる。先に2007年シーズンを控えてLGが4年40億ウォンで斗山から獲得した朴明桓(パク・ミョンファン)投手は、LG移籍後の4年間、14勝に止まり、FA獲得の失敗例に挙げられた。2004年シーズン前に4年30億ウォンで獲得した陳弼重(チン・ピルジュン)投手も3年間、3勝15セーブと期待に及ばなかった。陳弼重は契約直前はKIA所属だったが、その前は8年間(1995~2002年)を斗山(OB時代を含む)所属でプレーした。

史上初の両球団間の打者の移籍となったFAの金賢洙が引き続き成績を残せるのかにも注目が集まる。通常、打者に不利な広い蚕室球場でシーズンの半分を過ごすLGと斗山の打者が移籍を決心する理由の一つは、長打力で得をしたいと思うからだ。先に斗山からロッテに移籍した閔炳憲(ミン・ビョンホン)も蚕室球場でないところで自分の実力を確かめたいという気持ちが、移籍に大きな影響を与えたとされる。昨季に主にベンチメンバーとして出場することが多かったため鈍くなっている試合勘を取り戻すことも打撃マシーンの課題だ。



姜泓求 windup@donga.com