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中国の反腐敗闘争、世論戦も並行

Posted November. 24, 2017 09:45,   

Updated November. 24, 2017 10:18

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中国共産党の中央規律検査委員会(中規委)は21日、党中央宣伝部の魯煒・前副部長(長官級)を取り調べていることを発表し、ホームページに魯氏の不正の事実を伝える内容を掲載している。以前は調査中として裁判所の判決が下されるまで一切言及しなかったことに比べて、今回の措置は異例だ。

 

今後、中国の司正当局は、高位要人の不正問題で中規委の取り調べや司法処理だけでなく、事実を積極的に公開する世論戦も並行する考えだ。また、習近平国家主席が1期目に反腐敗ドライブをかけて高位公職者の処罰を政敵牽制手段に利用しているという批判に対応するためと見える。

中規委は22日、魯氏に対する取り調べは中規委の中央巡視組が今年3月6日~4月6日に巡視の時に摘発した事実を根拠にしていると、明らかにした。不正内容としては、△習氏の主要指示事項に対する実践が適切に行われなかった点、△政治的責任感の不足、△国家インターネット情報弁公室の主要政策に対する実践不足などが含まれた。また、「小規模集会」問題や清廉意識の不足なども取り上げられた。魯氏は2014年5月~2016年6月、国家インターネット情報弁公室の主任兼中央宣伝部副部長を務め、厳しいネット規制を進めて「インターネットの皇帝」と呼ばれた。

香港の明報は23日、魯氏が取り調べを受けたのは、習氏を欺き、激怒させたことも作用したと伝えた。2014年11月、習氏が参加した中、浙江省烏鎮で開かれた第1回「世界インターネット大会」を魯氏は「世界各国から参加して大盛況だった」と広報した。しかし習氏は、大会参加者が中国人海外留学生や中国内の外国人が大半だったことを後に知り、激怒したという。

2014年10月に開かれた文化行事「文芸工作座談会」では、魯氏が2人のインターネット作家を推薦し、習氏が称賛した。しかし、その後、2人の実力は落ち、評判も良くないことが明らかになった。

中央宣伝部は2015年2月、国営の中国中央テレビのジャーナリストだった環境運動家、柴静氏が製作した北京の大気汚染の告発ドキュメンタリー「穹頂之下」の製作も支持した。昨年3月、新疆ウイグル自治区政府が運営するネットメディア「無界新聞」には、「忠誠共産党員」と明らかにした人物が習氏の退陣を主張する文を載せ、削除された。中央宣伝部は、この騒動を防ぐことができなかったと批判を受けた。



具滋龍 bonhong@donga.com