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ゲイツ氏とグーグルはなぜ、無料講義に投資したのだろうか

ゲイツ氏とグーグルはなぜ、無料講義に投資したのだろうか

Posted November. 18, 2017 09:31,   

Updated November. 18, 2017 09:46

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中国企業「騰迅」は、どのようにしてインスタントメッセンジャーQQにより、100兆ウォンを稼いだだろうか。ノルウェーの小さな新聞社「シブステッド」は、どのような戦略で42カ国の広告業界を占領できたのだろうか。世界的富豪であるビル・ゲイツ氏とグーグルはなぜ、取るに足りなかった無料オンライン講義「カーンアカデミー」に投資したのだろうか。フォックスは、数億ドルの赤字を甘受しながらNFL中継権を買収した本音は何か。エコノミストの成功戦略はなぜ、ニューズウィークを倒産させたのだろうか。

デジタルの素早い発展とともに、素早く自分の道を見つけて成功した企業がある一方で、それができず、歴史の裏に消えた企業もある。米ハーバード経営大学院・戦略担当教授である著者が、デジタル変革20年の歴史の中で、成長を続けてきたさまざまなグローバル企業のビジネス戦略を分析した。著者は、さまざまなグローバル成功企業の実際の事例を分析して、成功戦略を「連結」というキーワードで解きほぐす。

著者は分野に関係なく、ビジネスの成功に最も重要なのは、ユーザーと製品や機能を適切に連結することだと主張している。彼は、「連結の関係は、現代のデジタルに関連するすべてのビジネスを構成する重要な要素だ」とし、「つながりの輪を認識し、これを利用して管理できる能力が、成功と失敗を分ける重要な要因だ」と強調する。著者は、この他も、企業の成功と失敗を分ける本当の原因として、「コンテンツの落とし穴」を挙げる。著者が定義したコンテンツの落とし穴とは、新しいコンテンツがすべてを解決してくれると信じている誤った戦略を意味する。

厚い分量と多少固くなりがちなテーマだが、グローバル企業各社の実際の事例を中心に面白く解いたことが印象的だ。



金正恩 kimje@donga.com