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米ではトランプ氏叩き…「中国とロシアに何も言えない」

米ではトランプ氏叩き…「中国とロシアに何も言えない」

Posted November. 14, 2017 09:09,   

Updated November. 14, 2017 10:00

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トランプ米大統領の初のアジア歴訪は、「中国に対する低姿勢外交」、「ロシアゲート」、「北朝鮮舌戦」論議で、米国内で評価が低い。歓待に酔って中国の習近平国家主席に振り回され、国際社会での孤立を自ら招き、リーダーシップを喪失しているという批判世論が高まっている。

米民主党のチャールズ・シューマー上院院内総務は12日(現地時間)、自身のツイッターで、「トランプ氏のアジア歴訪は完全な失敗作」とし、「米大統領が習近平氏と中国にはペットのようにふるまったが、東南アジアの友人には荒々しく対峙した」と批判した。トランプ氏が訪中期間、対中貿易赤字の原因について、「中国ではなく、すべきことをしなかった前政権の過ち」と責任転嫁したことを非難したのだ。

 

トランプ氏が歓待と外見だけ華やかな「プレゼント」に酔って振り回されているという批判も出ている。ジェームズ・クラッパー前国家情報長官(DNI)は同日、CNNに出演し、「トランプ氏はレッドカーペットや儀仗隊など歓迎式典に非常に敏感なようだ」とし、「中国人とロシア人は『トランプ氏を操縦できる』と考えるだろう」と批判した。英BBC放送も、「彼(トランプ氏)を王のように待遇すれば、礼儀正しい客のようにふるまうことが明らかになった」とし、「習氏に一言の批判も言わなかった」と指摘した。中国では沈黙を守ったトランプ氏は、ベトナム・ダナンで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で不公正貿易行為を批判し、多国間貿易に反対した。

ホワイトハウスは、国際社会の北朝鮮核問題への協力強化、インド太平洋地域の開放と自由、米国の繁栄という3つの目標別に歴訪成果の報道資料を出し、功績を伝えることに余念がないが、米メディアの反応は冷たい。

 

米紙ニューヨーク・タイムズは、トランプ氏が北朝鮮核問題に国際社会が結集することを主張したが、通商問題と関連して、「米国第一主義」を主張する「矛盾する要求をした」と指摘した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルとワシントン・ポストは、トランプ氏がAPECなどで米国第一主義を掲げて孤立していると指摘した。東南アジア諸国連合(ASEAN)と香港は同日、保護貿易と米国第一主義を強調するトランプ氏の前でこれ見よがしに自由貿易協定(FTA)を締結した。

 

ステップが絡まったトランプ氏が習氏を引き立たせ、中国の欺瞞を助けたという指摘もある。オーストラリアのシンクタンク「ローウィー国際政策研究所」のウェブサイト「ザ・インタープリター」は、「『米国を再び偉大に』にするというトランプ氏が、『中国だけ偉大に』にした」と指摘した。ジョン・ブレナン前中央情報局(CIA)長官は、CNNとのインタビューで、「(トランプ氏が)ロシアの大統領選介入やプーチン大統領の責任を指摘しなかった」とし、「プーチン大統領にトランプ氏は操縦可能な人物と認識されただろう」と批判した。

長い歴訪で疲労が重なったトランプ氏が集中力を失ったのではないかという指摘もある。ニューヨーク・タイムズは、「大統領を自制させる役割をしてきたメラニア夫人が帰ったとしても、大統領の態度がこのように突然変わったことを説明できない」とし、「補佐陣は否定するが、71歳のトランプ氏は疲れたのかもしれない」と分析した。



朴湧 parky@donga.com