トランプ氏、対北朝鮮「準備は万全、知れば驚くだろう」

トランプ米大統領が２２日（現地時間）、北朝鮮問題と関連して、「どれだけ準備が万全か知ったら驚くだろう」と述べた。トランプ氏は同日、米ＦＯＸニュースのインタビューで、北朝鮮に対して「信じられないほど準備ができている」とし、「そんなことが起きなければいいが、起きるかどうかは誰にも分からない」とし、軍事的な選択肢などあらゆる可能性を開いた。

来月初め、韓国、中国、日本などアジア歴訪を控え、中国の習近平国家主席への期待も示した。習主席との「異例の関係」を誇示し、２４日に終わる中国共産党の党大会後、中国の北朝鮮に対する役割に期待を示したのだ。トランプ氏は、習主席を「良い人」、中国は北朝鮮に対して「重要な行動をとる力がある」と強調した。そして、中国が北朝鮮への石油供給を初めて制限した国連安全保障理事会の対北制裁決議２３７５号に賛成したことや北朝鮮の金融会社との取引を停止したことを取り上げ、「中国がわれわれを支援してくれている」と評価した。

トランプ氏はまた、「習主席が党大会を通じて、中国指導者が持つことのできなかったものを持つことになるだろう」とし、「その時まで慎重かつ静かに事を進めると、習主席に言った」と述べた。トランプ氏が「習近平２期体制」スタートに配慮し、党大会後にこれまで静かに準備していた対北政策を実行に移すことを暗示したのだ。

一方、米国防総省は同日、マティス長官がフィリピンとタイ、韓国訪問に向けて前日出国したことを明らかにした。マティス長官は２８日、ソウルで宋永武（ソン・ヨンム）国防部長官と第４９回韓米定例安保協議会（ＳＣＭ）を開催するなど、北朝鮮に対する共同態勢の強化に力を入れる。

朴湧 parky@donga.com