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三星電子、テレビの「プレミアム戦略」に拍車

三星電子、テレビの「プレミアム戦略」に拍車

Posted October. 23, 2017 08:47,   

Updated October. 23, 2017 08:58

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三星(サムスン)電子のプレミアムテレビブランド「量子ドット発光ダイオード(QLED)テレビ」が発売後、会社全体テレビ売上の10%水準まで割合を拡大したことが分かった。三星電子はこれを基に、第4四半期のテレビ事業の収益性も改善されるだろうと予測している。

三星電子は20日、ソウル中区太平路(チュング・テピョンロ)にある本社で懇談会を開き、第3四半期に三星電子が販売したテレビの大半は超高画質(UHD)製品であり、プレミアム級QLEDテレビが全体売上の10%を占めたと発表した。今後もプレミアム戦略に拍車をかけ、超高画質、大型テレビ市場の競争で先頭を守るという目標だ。

同日の懇談会では、三星電子映像ディスプレー事業部のイ・ユン専務とチョ・ソンヒョク常務が出席して、市場調査機関「GFK」のデータを基に、テレビ市場の予測と三星電子が取るべきプレミアムテレビ市場での戦略を発表した。

三星電子は同日の懇談会で、QLEDテレビを中心に超大型と大型テレビ市場で、三星が首位を維持していると明らかにした。

GFKによると、今年1~8月基準で三星電子は2500ドル以上のテレビ市場で37%、60インチ以上のテレビ市場では42%のシェアを記録した。三星側はQLEDテレビの売上の半分以上は65インチ以上の大型製品だと明らかにした。イ専務は、「市場調査機関GFKによると、超大型と大型テレビ市場で、三星が堅固にトップシェアを維持している」と述べた。

大型テレビ市場でのシェアは、三星電子やLG電子などの家電メーカーにおいては最大の関心事となっている。テレビ市場の成長が2011年以降停滞状態に置かれている状況、新たな売り上げを生み出せる領域として大型テレビ市場、その中でもプレミアムラインナップが挙げられているからだ。55インチ以上の製品の割合は、2014年の25%から今年は41%まで伸びた。

三星電子は今年に入って、低価格製品の割合を減らす代わりに、プレミアム製品の販売に集中した戦略が功を奏したと見て、プレミアム市場への攻略をさらに強化する方針だ。イ専務は、「3年間のグローバルテレビ市場の規模は2億2000万台で大きな変化はないが、55インチ以上の大型市場は着実に成長している」とし、「消費者に価値を提供するためにはQLEDがより良い技術だと思う」と語った。

プレミアム市場の好調により、三星電子は第4四半期はテレビが含まれたCE部門の業績が改善されると見ている。イ専務は、「4月以降、本格的にQLEDを導入し、最近は75インチ、80インチという大型商品も発売したことで、該当製品を中心にプレミアム市場での市場シェアが持続的に伸びている」とし、「具体的な数値は出せないが、今年末は(テレビ事業部門で)良い業績を上げられるうような気がする」と明らかにした。

一方、業界では、市場調査機関によって市場シェアが異なるという議論が起きている。また、別の市場調査機関IHSの集計によると、2500ドル以上の市場で、三星電子のシェアは11%にとどまったが、LG電子は40%、ソニーは34%だった。一方、GFK調査では、三星が37%で首位、LG電子は29%、ソニーは21%を記録した。

三星電子側は、「調査方式が異なるからだ」と説明した。IHSの場合は、製品の個別モデルではなく、カテゴリ別に平均価格を付けて集計しているが、OLED製品群を別途区分してOLEDに有利な反面、GFKは、すべての製品を個別モデルの販売価格で集計するので、お互いに違いがあるということである。



金哉希 jetti@donga.com