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政府、米大統領の訪韓前に独自の対北制裁を発表

政府、米大統領の訪韓前に独自の対北制裁を発表

Posted October. 18, 2017 10:02,   

Updated October. 18, 2017 10:03

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政府が、来月7日のトランプ米大統領の訪韓前に、独自の北朝鮮に対する制裁の発表を検討していることが分かった。17日、外交筋によると、政府は中国共産党の全国代表大会(18日開催)後、今月末か来月初めに独自の対北制裁の発表を準備している。文在寅(ムン・ジェイン)政権になって初めての独自制裁だ。

制裁の方法は、トランプ政権の独自制裁を借用するものと見える。北朝鮮の企業や個人を制裁対象に指定したり、北朝鮮産の農水産物の輸入を制限することが代表的だ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の資金源の一つである北朝鮮労働者の海外派遣を減らすために、彼らを雇用する国家への外交的圧力を加えることも検討している。

政府はこれまで、独自制裁の代わりに米国の独自制裁を官報に掲載する「協力制裁」をしてきた。政府当局者は、「米朝間の対立が激しくなっているのに韓国まで独自制裁に出れば、北朝鮮をさらに刺激すると判断した」と述べた。しかし、トランプ大統領が米大統領としては25年ぶりに国賓訪問することが確定し、北朝鮮の核危機に対処する堅固な韓米同盟を国際社会に認識させる必要があると判断し、独自の対北制裁を発表することに旋回したというのが、外交関係者たちの分析だ。また別の当局者は、「米国だけでなく北朝鮮の核危機に共感する欧州連合(EU)まで独自制裁に積極的に乗り出しているため、国際社会と歩調を合わせる必要があるという共感も形成された」と伝えた。ただ、大統領府の一部では、制裁効果が米国や中国に比べて相対的に小さいうえ、文大統領の「韓半島運転席論」に悪影響を及ぼしかねないため、独自制裁の発表時期を先送りにすべきとの意見もあるという。



申晋宇 niceshin@donga.com