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韓国抜きで…北朝鮮、米国、中国、ロシアが対話モード

韓国抜きで…北朝鮮、米国、中国、ロシアが対話モード

Posted October. 02, 2017 09:52,   

Updated October. 02, 2017 09:58

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トランプ米政権が北朝鮮と複数の対話のルートを持っていることを明らかにした。中国を訪問中のティラーソン米国務長官は先月30日、北京の人民大会堂で習近平国家主席と会談した後、自国の記者団に対して、「われわれは北朝鮮に対して『対話をしたいか』とたずねている」とし、「北朝鮮と複数の対話のルートがあり、ブラックアウトのような暗闇の中にいるわけではない」と明らかにした。「中国が仲裁しているのか」という質問には、「直接する。米国自身のチャンネルだ」と答えた。さらに、「われわれは(北朝鮮の対話の意思を)探っている。われわれは彼らと対話することができる。彼らと対話する」と強調した。

米朝間の対話のルートは、北朝鮮国連代表部次席大使と米国務省6者協議次席代表間の「ニューヨーク・チャンネル」が代表的だ。現在は米国側が空席なので、マーク・ランバート韓国課長とパク・ソンイル次席大使が担っている。スウェーデンなどで開かれる米国の元当局者と北朝鮮当局者間の「1.5トラック」対話も含まれているようだ。

トランプ政権の高官が、北朝鮮との水面下の対話のルートがあり、接触していることを明らかにしたのは初めて。ティラーソン長官の発言は、米朝間で「言葉の爆弾」を応酬したチキンゲームの局面を対話局面に転換しようというジェスチャーと見える。

習主席も、北朝鮮核問題の解決に向けて米中協力に意欲を示した。習主席は、ティラーソン長官に「両国は重大な国際、地域問題で意思疎通と協力を強化しなければならない」とし、「両国の共通の利益は相違を越える。協力だけが唯一の正確な選択だ」と強調したと、中国外交部が伝えた。

先月26日からモスクワを訪問し、ロシア外務省のイーゴリ・モルグロフ外務次官(アジア・太平洋地域担当)とオレグ・ブルミストロフ特任大使と会談した北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長は、先月30日に帰国の途につき、「(会談結果に)満足している」と話した。ロシア外務省は、「平和的で外交的な方法を通じて韓半島問題の解決策を見出すために北朝鮮と共同の努力をする準備ができていることを再確認した」と明らかにした。

韓国政府が事実上、外された状況で、米朝、朝露、米中の接触が続き、再び「韓国素通り(コリア・パッシング)」現象が起こるのではないか懸念されている。ある外交筋は、「米朝間で電撃的に対話が行われる場合、韓国政府の空間は今よりも小さくなるほかない」と見通した。鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安保室長は、米中会談後、ティラーソン長官と電話会談を行った。朴洙賢(パク・スヒョン)大統領府報道官は1日、「北朝鮮との接触ルートの維持努力に関して米国と緊密に協議している」としつつも、「北朝鮮は真摯な対話に関する何の関心も示していない」と話した。

しかし、北朝鮮の追加挑発の可能性が依然として高いため、中途半端な楽観論は警戒しなければならないという指摘も出ている。米国務省のナウアート報道官は、ティラーソン長官の発言直後、声明を発表し、「北朝鮮の当局者らは、非核化に関する対話への関心も、対話の用意がある様子も示していない」と語った。



尹完準 zeitung@donga.com · 朴庭勳 sunshade@donga.com