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日本のゴミ捨て場の1900億ウォン

Posted September. 13, 2017 09:51,   

Updated September. 13, 2017 09:54

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高齢者を対象に売春をして生活を営むいわば「バッカスおばさん」であるソヨン(尹汝貞扮)は、セックスが「うまい」という口コミの主人公だ。そうするうちに、生活に終止符を打ちたがる高齢者を相手に、本当に「殺してあげること」をすることになる。映画「殺してあげる女」は、病気、貧困、孤独など、高齢者のすべての問題を示している。仮想の物語だが、映画の中のソヨンに果たして石を投げることができるのだろうか。

◆日本のゴミ捨て場で、持主のいないお金が次々と見つかっている。NHKが警察白書を引用して報道したところによると、現金を拾ったと通報した金額が、昨年だけで177億円(約1900億ウォン)である。一人暮らしの末に死を迎えた人たちが、タンスに保管していた多額の現金が死後捨てられた遺品に混じって出てきたものである。相続を受ける人がおらず、国庫に帰属された金融資産だけで、2015年は420億円(約4340億ウォン)に上る。超高齢社会の日本の深刻な現状である。

◆日本では2012年、死亡から6ヶ月が過ぎた90代の父親の遺体のそばで、60代の息子が自殺して衝撃を与えた。同年、東京のアパートでは30代の娘が病死し、娘から世話を受けられなかった70代の母親もまもなく死亡した出来事があった。このような死が年間3万件を超える。日本政府は「孤独死ゼロ」のプロジェクトを通じて、ひとり暮らしの世帯の電気、ガス使用量をチェックし、公務員と住民の訪問を進めているが限界がある。近所の人や政府の干渉を避けたがるいわば引きこもりが多いからだ。

◆国内でも死亡から数ヶ月が経った遺体が見つかったというニュースがしばしば出てくることを見れば、日本の孤独死は「対岸の火事」ではない。韓国は高齢化の速度が世界で最も速く、1人暮らしの世帯の割合も25.3%(2012年)に上る。基礎年金の導入が遅れて、65歳以上の高齢者の貧困率も日本と比較にならないほど高い。国内孤独死を巡る正確な統計はないが、政府が遺体を処理した無縁死者が1008人(2014年)に上ることを見れば、孤独死ははるか多いだろう。政府の役割も重要だが、温かい隣人の関心が孤独死を防ぐ道である。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員shchung@donga.com