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三星電子社長、「艦隊が沈むのはあっという間」と李在鎔副会長不在に危機感示す

三星電子社長、「艦隊が沈むのはあっという間」と李在鎔副会長不在に危機感示す

Posted September. 02, 2017 08:14,   

Updated September. 02, 2017 08:28

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「率直に言って怖くて恐ろしい」

三星電子の登記取締役兼消費者家電(CE)部門の代表取締役を務めている尹富根(尹・ブグン)社長(写真)は、三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の1審での実刑判決についての心情を明らかにした。ドイツ・ベルリンの家電見本市「IFA2017」の開幕を翌日に控えた8月31日(現地時間)、現地で開いた記者懇談会でのことだ。三星電子の社長が公開の席上で、李副会長の拘束と関連して立場を明らかにしたのは初めて。

尹代表は1時間20分ほど行われた懇談会の多くの時間を割いて、自分が感じる危機意識を打ち明けた。「怖い。恐ろしい」という表現を何度も繰り返した。同日の懇談会では、テレビ事業を担当している金炫奭(キム・ヒョンソク)社長とスマートフォン事業を担当している高東眞(コ・ドンジン)社長、生活家電事業を担当している徐丙三(ソ・ビョンサム)副社長が勢揃いした。同日、尹代表は、複数の事業部門に分かれている三星電子を複数の漁船が共同作業する船団に例えて説明した。「わたしは一隻の漁船の船長に過ぎません。船団長のいない状態で複数の漁船が魚に行くと考えてみてください。事業構造の再編や買収合併などの大型投資は、漁船一隻の船長が下せる決定ではありません」。

各事業を担当する代表取締役がそれぞれの船の舵を切る船長なら、李副会長は船全体を率いる船団長に当たるという説明だ。システムがよく整っている三星電子が、李副会長一人の不在で揺れるわけがないじゃないかという質問に対して、尹代表は、大きな変化が起きる情報技術(IT)業界で、事業構造を再編する必要があるのに、それぞれの事業を担当する専門経営者が任された業務範囲を超えて3~5年後のビジョンのための構造再編を行うのは難しいと答えた。

尹代表は。「艦隊が沈むのは一瞬のことだ」とし、「良い会社が潰れたことも多い」と語った。尹代表は、「自ら事業のオーナーだと思うが、李副会長に比べると1000分の1にもならないだろう」とし、「このようなオーナーシップが今の三星を成し遂げ、これからも発展する原動力になるだろう」と付け加えた。



金哉希 jetti@donga.com