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「妄言製造機」麻生氏、ヒトラー肯定評価で物議

「妄言製造機」麻生氏、ヒトラー肯定評価で物議

Posted August. 31, 2017 09:25,   

Updated August. 31, 2017 09:34

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頻繁な失言で「妄言製造機」というニックネームがつけられた麻生太郎(77)副首相兼財務相が、第2次世界大戦を起こしたアドルフ・ヒトラーを肯定的に評価する発言をし、撤回した。

30日、朝日新聞など日本メディアによると、麻生氏は29日、横浜で開かれた自身の派閥である麻生派研修会で、「(政治家になる)動機は問わない。結果が大事だ」とし、「数百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメなんだ」と発言した。

 

大虐殺を命令したヒトラーの動機が正当だったというニュアンスの発言は直ちに問題となり、野党は「議員辞職」を求めた。麻生氏はその後、「動機」の意味についてメディアに「ドイツの繁栄」と説明した。

しかし、論議が広がる兆しを見せると、麻生氏は30日、「ヒトラーは動機においても誤っていたことは明らかで、ヒトラーを例示して挙げたことは不適切であり、撤回したい」と火消しに出た。

ナチス関連の麻生氏の失言は初めてではない。麻生氏は2013年7月、東京で開かれたある講演で、平和憲法改正の正当性を強調して、「ドイツのワイマール憲法は(ナチス政権によって)誰も気づかないうちに変わった。あの手口を学んだらどうか」と発言し、国際的な問題を起こした。結局、ユダヤ人人権団体などの非難を受けて撤回した。

 

麻生氏は、植民地時代に炭鉱を運営して朝鮮人を1万人以上強制動員した「麻生グループ」創業者の孫だ。しかし、過去を反省するどころか、2003年の東京大学での講演で、「創氏改名は当時の朝鮮人が望んだことだ」と妄言を吐き、韓国政府の反発をかった。

2013年に朴槿恵(パク・クンへ)大統領の就任式に出席し、「南北戦争の見方が今でも米国の南部と北部で大きい差がある。歴史認識は一致しないものだ。日韓関係も同じだ」と述べ、日韓関係を冷え込ませた。このため、麻生氏の発言は単なる「ミス」ではなく、不適切な歴史認識を露呈したものという批判が日本国内でも起こっている。

麻生氏は最近、自身の派閥である麻生派を群小派閥の山東派と谷垣グループと合わせて自民党第2の派閥である「志公会」を結成した。これを受けて、今後「ポスト安倍」を狙うのではないかという観測が流れていた。しかし、今回の失言で相当な政治的ダメージが予想される。



張源宰 peacechaos@donga.com