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塗工と大工が焼き物と家具のコラボ展示

Posted August. 11, 2017 08:55,   

Updated August. 11, 2017 09:52

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いわば「SKY」出身で、江原洪川(カンウォン・ホンチョン)に住む陶工と大工が一つの空間で見事に出会った。

ソウル鍾路区仁寺洞(チョンノグ・インサドン)にあるぺクアク美術館が23日までに開く「材料から芸術まで」の展示は、キム・シヨン陶工(60)とイ・ジョンソプ大工(46)の作品50点余りを一緒に披露している。土と木の「コラボ」といえる。

10日、ぺクアク美術館で会ったキム陶工の焼き物は黑磁だった。彼は延世(ヨンセ)大学金属工学科に在学していた時、火田民の跡地から見つかった黒い破片の魅力にはまって黒磁を作ってきた。青い水色、メタル色、空の星座がそっくり盛り込まれた黒色…。そのうちとある黒磁は、上部が溶け落ちたように歪んでいる。

「あ、窯で火の温度を高め続けたところ、あのようにへこみましたね。たとえば山に行ってみれば、岩の姿が神秘的でしょう。私たちはこれまで全く欠点のないきれいな形の焼き物ばかり見慣れてきたので、だからあのような形でも何度も見れば好きになるはずです」

イ大工は、ソウル大学西洋画科を卒業し、江原太白(カンウォン・テベク)に韓屋学校を建てながら家作りを学び、大工になった。2002年に彼が洪川に作ったネチョン木工所はかなり有名になった。ところが、今回彼が披露したオーク材家具テーブルは、「本当に家具だろうか」という思いがするほどだ。長い木の板10数枚が適当に積まれているのが、子供のおもちゃ「ジェンガ」を思い出させる。シンプルの「頂点」といえる。

「インターネットを見ると、この世の中のデザインというデザインはすべて出ています。ところが、そのデザインは私にはまったく意味がありません。むしろ慶州榮州(キョンジュ・ヨンジュ)にある浮石寺無量寿殿(ブソクサ・ムリャンスジョン)のよく削った基壇を見ながら感動を覚えます。体の動きを通して得るのが大事です。私たちがマーク・ロスコの絵の前で感動を受けるのは、赤と白が出会う奥深い地点、すなわち高貴な労働の結果だからでしょうね」

展示をキュレーティングしたソウル大学美術館の鄭榮沐(チョン・ヨンモク)館長は、「今回の展示は、土と木の物質自体の性質に深くこだわった」とし、「陶磁器と家具が生活機器として造形的に潤沢になりうる可能性を見せたかった」と話した。

二人に、陶磁器や家具の未来を尋ねた。「白磁と青磁に劣らぬほど自然を盛り込んだ黒磁も愛される日が来ないでしょうか」(キム陶工)。「一寸先も分からないのに家具の未来なんてわかるはずがないでしょう。ただ良心のある作家なら引き続き新しいものを追求すべきでしょうね」(イ大工)



金善美 kimsunmi@donga.com