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アウスゲイル、アイスランドの氷原に導く

アウスゲイル、アイスランドの氷原に導く

Posted July. 20, 2017 11:13,   

Updated July. 20, 2017 11:26

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アウスゲイル、アイスランドの氷原に導く
インディオ35、オースティン28、パリ25、ロサンゼルス20、ハンブルグ18、ストックホルム16、レイキャビク9・・・。

太陽を避けたい夏の昼間に、よくスマートフォンの天気アプリを見る。指1本でできるワールドツアー。世界各地の現在の気温を見ていると、「ストックホルム16」、「レイキャビク9」に視線が止まる。

 

外の世界を認知する手段として人間は五感のうち80%を視覚に依存するという。視覚の次が聴覚。 これは2番目に重要だが、とてつもなく重要というわけではない感覚。聴覚を日常と全く異なる方法で刺激する音楽。それが生み出す想像力とインスピレーションの魔法は、それゆえに驚くのではないか。常識と倦怠が占拠する脳の無彩色の空にふと紫のオーロラが浮かぶ奇跡。

私は煮え立つように熱された灰色の建物の森に目を閉じて背を向け、ヘッドフォンをつける。

「残光・・・今夜、地球を横切り、海面で揺らめいて光る・・・私の心を中の輝きが影を追い払う」

アイスランドのシンガーソングライター、アウスゲイルが、遠い異国の氷原に私を連れて行ってくれる。彼の声は純白の地平線を舞う神秘のようだ。早いテンポのピアノの分散和音、美しい旋律を解きほぐす神聖な声。これと対比される不完全小節、ポリリズム、変則拍子の緊迫した電子音のビットが、メロディの座標をうろつく魂を今度は時間の迷路に追い込む。アウスゲイルが3年ぶりに出した新作アルバム『アフターグロウ』(Afterglow)は、このように1曲目の「アフターグロウ」から最高だ。

次の曲にはバンド、シガー・ロスの曲が選曲された。やはりアイスランド出身だ。「Untitled #1」(2002年)がいい。音楽の鏡を通過してノルウェー・トロムソにある北極教会の礼拝堂に入る。「カチャ」、映写機のスイッチをつけたようだ。暗い心の洞窟の中に囲われたすべての悲しみと侘しさが、突然心を突き抜けて祭壇の下にひざまずく。高い天窓のステンドグラスを見上げる。まぶしい虹の光が豪雨のように降り注ぐ。



임희윤기자 イム・ヒユン記者 imi@donga.com