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M5.8の地震にびくともしなかった釈迦塔の秘密

M5.8の地震にびくともしなかった釈迦塔の秘密

Posted July. 19, 2017 09:45,   

Updated July. 19, 2017 09:53

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地震にもびくともしなかった仏国寺(プルグクサ)三層石塔(釈迦塔・写真)の補修過程とその結果を記録した本が発刊された。文化財庁国立文化財研究所は、文化財委員会が釈迦塔の解体を決定した2010年から、補修工事をすべて終えた後、地震の被害を点検した2016年までの記録を盛り込んだ「慶州(キョンジュ)仏国寺三層石塔の修理報告書」(全2巻)を発刊したと、18日明らかにした。

1巻は、仏国寺の沿革、調査研究、解体と組み立て、保存処理の過程はもとより、破損した部材の構造を補強して無機質材料を活用するなど、国立文化財研究所が開発した特許技術を詳細に収録した。2巻は、修理前後の石塔の図面と収拾遺物の関連資料を盛り込んだ。

昨年9月、マグニチュード5.8の地震が起きた慶州地域の文化財は、大小の被害を被った。仏国寺だけでも多宝(タボ)塔は欄干石が沈み、大雄殿の屋根も一部壊れた。一方、釈迦塔は、補修過程で、大小の自然石で塔を築き、隙間に土を固めて入れて揺れが減ったおかげで、傾きと中心軸がそのままだった。重心が低く形成されたことも、釈迦塔が地震に耐えた要因だった。

釈迦塔は、2010年、定期点検をしていたところ、蓋の石で長さ132センチ、最大幅0.5センチの亀裂が発見され、全面解体が決まった。2012年にプレハブを設置して本格的解体を開始した後、5年後の2016年に組立作業を終え、周辺整備作業まですべてを終えた。

今回発刊された報告書は、石造文化財の修復方法を示す技術資料として活用できる。文化財庁は、報告書を誰でも簡単に利用できるように、全国主要図書館や研究機関などに配布する計画であり、国立文化財研究所のヌリ集(www.nrich.go.kr)にも公開する。



金民 kimmin@donga.com