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「韓国とのFTA改正は慎重に」 米議会防疫委の4議員がUSTR代表に書簡

「韓国とのFTA改正は慎重に」 米議会防疫委の4議員がUSTR代表に書簡

Posted July. 19, 2017 09:45,   

Updated July. 19, 2017 10:02

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米議会が、「韓米自由貿易協定(FTA)の改正交渉を慎重に始めなければならない」と主張した。韓米FTA改正交渉を一方的に主導しているトランプ政権の独走を警告したのだ。政府に続き議会まで介入し、韓米FTA改正交渉が政治的、経済的な利害関係と変数が複雑に絡み合う「高次方程式」に変わりつつある。

米議会の貿易委員会の4人の中心議員は17日(現地時間)、米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表に書簡を送り、韓米FTA改正交渉を慎重に推進することを要請した。書簡は、議会内の通商に関する核心人物とさえるオリン・ハッチ上院財務委員長(共和党・ユタ州)と財務委所属のロン・ワイデン上院議員(民主党・オレゴン州)、ケビン・ブレイディ下院歳入委員長(共和党・テキサス州)、リチャード・ニール上院議員(民主党・マサチューセッツ州)の名義で送られた。

議員らは書簡で、「韓国FTAは、米国のアジア太平洋地域の経済的、戦略的関与の重要な礎石」とし、「韓半島の緊張が高まっている今日、米韓両国の強力な経済関係を維持し強化することが特に重要だ」と強調した。USTRが韓国側に要求した韓米FTA改正交渉のための共同委員会の開催についても、「韓国側との会談前や交渉の全過程で議会と緊密に協議しなければならない。米国は共同委員会にいかなる主権も異常しない」と線を引いた。議会との協議や承認がなければ、共同委員会の決定が効力を発揮できないという点を明確にしたのだ。

ひとまず米議会が韓米同盟の核心軸である経済と安全保障協力の枠組みを揺さぶらない線で韓米FTA改正交渉が推進されなければならないという原則的な方針を明らかにし、トランプ政権の独走を牽制する意図がうかがえる。しかし一部では、議会が積極的に介入することで、韓米FTA改正交渉が一層複雑になる可能性があるという見方もある。

実際に書簡は、「(今回の韓米FTA改正交渉が)自動車貿易、サービス、関税などの主要分野での長年の懸念を扱う機会」と明らかにした。USTRは、自動車と鉄鋼分野の貿易不均衡に焦点を当てているが、政治・経済的利害関係のある議会の要求に応じて、サービスや医薬品市場などの分野の交渉戦線が拡大する可能性も排除できない。

一方、USTRは同日、来月16日に始まる北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉と関連して、貿易赤字削減に向けて為替操作の禁止や原産地規則の強化などの内容が含む交渉ガイドラインを明らかにした。ロイター通信は、「為替操作の禁止は、米韓FTA見直し交渉の前例を作った」と報じた




뉴욕=박용특파원 ニューヨーク=パク・ヨン特派員 parky@donga.com