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もともとは黒地に白文字だった? 文化財庁が光化門扁額のもとの色復元で一から見直し

もともとは黒地に白文字だった? 文化財庁が光化門扁額のもとの色復元で一から見直し

Posted July. 18, 2017 09:36,   

Updated July. 18, 2017 09:52

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手抜き復元を巡る論議が起きた光化門(クァンファムン)扁額のもとの色を復元するための研究が進められる。文化財庁は17日、中央(チュンアン)大学産学協力団と一緒に「光化門扁額色の科学的分析研究」を進めることを決めたと明らかにした。

2010年に光化門が復元されたことを機に製作された扁額は、白地に黒文字で書かれている。しかし、昨年2月、米スミソニアン博物館の「国家人類学資料保管所」が所蔵していた1893年以前に撮影された写真から、下地が暗く見える扁額の姿が発見され、「ずさんな検証」を巡る批判が起こった(東亜日報の2016年3月1日付けのA2面を参照)。復元当時も、ほとんどの宮殿の扉の扁額が黒地に白文字を書いたという指摘が続いたことがあった。既存の扁額に亀裂が生じて、扁額を再製作していた状況なので、文化財庁は色を全面再検討することにした。

今回の研究では、様々な色の実験用扁額を製作して光化門に固定後、撮影、分析する予定だ。実験用扁額は、△白地に黒・コバルト色の文字、△黒地に白・金色・金箔の文字、△漆の背景に白・金色の文字、△コバルト色の背景に金色・金箔文字の4つで構成される。昔の写真の撮影方法であるガラス乾板専用カメラとデジタルカメラの両方を使って、時間、気象状況など、さまざまな条件で写真を撮影する。

撮影後は、スミソニアン博物館所蔵の写真、日本東京大学の1902年のガラス乾板写真、国立中央博物館の1916年のガラス乾板写真などと比べて、最も近い色を推定する。新たに作られる光化門扁額の枠の製作および刻字作業は完了した状態だ。文化財庁は、外部委託研究の結果をもとに関係専門家の諮問会議と文化財委員会の審議を経て、丹青作業を進める計画だ。



金民 kimmin@donga.com