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ジャズ・ロックとの出会い…国楽は果敢に進化する

ジャズ・ロックとの出会い…国楽は果敢に進化する

Posted July. 11, 2017 09:49,   

Updated July. 11, 2017 09:55

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「演奏の他の要因で注目を浴びるのも悪くないと思います。そんな関心が結局私の演奏を見に来るきっかけになると思います」

4日、ソウル瑞草区(ソチョグ)のとあるカフェで会ったバイオリニストのシン・ジア(30)は、ジーンズに白いTシャツだけの服装にも関わらず、171センチの長身に整った目鼻立ちのため、遠くからも目についた。インターネット演芸専門誌では、彼女のソーシャルネットワークサービス(SNS)上の日常写真を芸能人のように記事にするほどだ。

2006年、ドイツ・ハノーバー国際コンクールで2位についたことで有名になった彼女は、2007年にロシアのチャイコフスキー国際コンクールで5位、2008年にフランスのロン・ティボー国際コンクールで首位、2012年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで3位についた。他の演奏者と違って、留学せず国内だけで勉強したのも、彼女の履歴を引き立てた。

彼女は子供の頃からの短い髪を捨てて、3~4年前から長いストレートヘアを維持している。「ファンは短い髪のほうが好きでしたが、人が私に接するとき、冷たくて針で刺しても一滴の血も出ないような先入観を持っているような気がして、結構気苦労しました。女性的な曲を演奏する時も、イメージに合わないような気がして、髪の毛を伸ばし始めましたね」。

あいにくなことに、彼女と同い年の1987年生まれの国内演奏者の中には、有名なバイオリニストが多い方だ。クララ・ジュミ・カンやベルリンコンツェルトハウス管弦楽団の楽長であるキム・スヨンが代表的だ。

「子供の頃から三人で多くのコンクールで一緒に競ってきました。互いにとても個性も違うし、演奏スタイルも違います。長い間、一緒にコンクールに出たためか、戦場で一緒に戦った仲間のような気がします」

互いに親しいが、主にドイツなどの欧州で活動する二人の奏者とは違って、彼女は韓国国内に滞在しているので、会う機会はほとんどない。彼女は、「海外を拠点にした活動もいいが、韓国での活動もよい点が多い」と語り、「共演、室内楽、ソロなどさまざまな方法で複数のジャンルのミュージシャンと一緒に共演できるからだ」と説明した。

ソロで主に活動していた彼女は最近、室内楽に注力している。チェリストの鄭明和(チョン・ミョンファ)、ビオリストのリチャード・ヨンジェ・オニールなどと演奏し、28日、ソウル世宗(セジョン)文化会館のチェンバー・ホールではビオリスト「イ・ファユン」、ピアニスト「ハン・ジホ」と一緒にアンサンブルの舞台を飾る。26日から開かれる平昌大関嶺(ピョンチャン・テグァンリョン)音楽祭でも、4、5回程度室内楽の舞台に上がる。彼女は、「室内楽の楽譜を新たに勉強するのに夢中になっているが、アイデアを得る上、結構勉強にもなる」とし、「ソロのときは練習時間に寂しさを感じるが、他のミュージシャンたちと一緒に練習するので楽しい」と話した。

2015年から約1年間、とある放送局で、彼女はクラシックプログラムを手がけた。冷たい印象と違って、彼女は人を楽にさせる特有の話し方や雰囲気があった。

「クラシックプログラムを手がけながら、様々な演奏者と声を交わし、様々な感情をどのように音楽的に表現できるかを学びました。他の人が幸せな姿を見ると、私も幸せになりますから」



金東昱 creating@donga.com