Go to contents

ソプラノ「ルネ・フレミング」、15年ぶりに来韓リサイタル

ソプラノ「ルネ・フレミング」、15年ぶりに来韓リサイタル

Posted June. 20, 2017 09:09,   

Updated June. 20, 2017 09:10

한국어
2009年、バラク・オバマ前米大統領の就任式で祝歌を歌い、2014年、クラシック音楽家としては初めてプロアメリカンフットボールリーグの決勝戦であるスーパーボウルで、米国歌を歌った歌手。ソプラノ「ルネ・フレミング」(58)は、米国を象徴する声と言っても過言ではない。

フレミングが7月3日、ソウル芸術の殿堂のコンサートホールでリサイタルを行う。2002年の初来韓の独奏会後、15年ぶりのことだ。伴奏者ハルトムート・ヘルと一緒に、プッチーニ、ボーイトのオペラ曲をはじめ、ブラームス、サン=サーンスが作曲した歌を聞かせる予定だ。彼女と最近、電子メールでインタビューを行った。氏は、クラシック声楽家であるが、米国では大衆に愛される有名人でもある。広告はもとより、子供番組やテレビショーなど、大衆向けメディアにも頻繁に顔を出した。

「より多くの人々がクラシックを楽しむことを望んでいるので、その努力を続けています。スーパーボウルで米国歌を歌いましたが、約1億人が視聴しました。おそらく声楽を初めて聞いた人もいたはずなのに、彼らの中の一部でも私の声を気に入って、コンサートホールに足を運んでくれることを願います」

フレミングはこれまで55本以上のオペラで主役を演じた。ニューヨークメトロポリタン劇場のオペラ「ばらの騎士」で、マルシャリン役はなんと70回以上もこなした。

「私の声に似合うのは、リヒャルト・シュトラウスの作品だと思います。ヴェルディのオペラのデスデモナ、ビオレタの役割も好きだし、マスネの『タイス』『マノン』、ドヴォルザークの『ルサルカ』も好きです。チャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』のタチアナも欠かせませんね」

最近、多くのオペラプロダクションと劇場では、声楽家の容姿を重視している。細身の女性声楽家を好むところも増える傾向にある。

「女性歌手らの容姿があまりにも重視されるなら、それは不当であり、変わるべきだと思います。何よりもオペラでは、音楽的価値が最優先です。そうでなければ映画館に行けば済むことですから」

氏は今後、古典的レパートリーよりは、新しく作曲された現代曲を歌うことに、より大きな関心を置きたいと話した。「最近、音楽と芸術が人間の健康と脳に及ぼす驚くべき影響力にすごく関心があります。音楽と芸術に関する私の興味は、公演を越えて観客開発にまで及んでいます。声楽家にならなかったら、たぶん私はビジネスマンになっていたと思います」

氏は、韓国歌手たちとの縁も深い。ソプラノ「申英玉(シン・ヨンオク)」、朴美惠(パク・ミへ)、洪惠敬(ホン・へギョン)と一緒に、米ジュリアード音楽院を通った。ソプラノ曺秀美(チョ・スミ)は、「世界3大ソプラノ」の資格で2008年、北京オリンピックに招待され、ステージに一緒に立った。

「申英玉と一緒にジュリアード音楽院に通った時間は本当に貴重でした。最近、韓国人の学生たちとマスタークラスを持つこともありました。優れた韓国人声楽家にいつも感銘を受けています」



金東昱 creating@donga.com