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15年の韓米首脳会談で返還に合意した文化財「文定王后」と「玄宗御寶」が国内に

15年の韓米首脳会談で返還に合意した文化財「文定王后」と「玄宗御寶」が国内に

Posted June. 10, 2017 08:56,   

Updated June. 10, 2017 08:56

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2015年の韓米首脳会談で早急な国内返還に合意した違法に持ち出された朝鮮文化財「文定(ムンジョン)王后の御寶(王室の儀礼用ハンコ)」と「玄宗(ヒョンジョン)御寶」が近い将来、韓国に戻ってくる。

文化財庁は9日、「米当局の文定王后の御寶と玄宗御寶を没収する法的手続きが最近終わった」とし、「早ければ8月頃、国立故宮博物館で公開する方針だ」と明らかにした。

両御寶は、韓国古美術コレクターであるロバート・ムーア氏が所蔵していたもので、文定王后御寶は2000年に米ロサンゼルス郡の博物館が購入して展示した。その後、韓国戦争時に不法搬出されたという主張が持ち上がり、米当局が2013年9月、御寶を押収した。

文定王后の御寶は、明宗(ミョンジョン)2年(1547年)、中宗(チュンジョン)の継妃である文定王后に「聖烈大王大妃」という尊号(徳を称える称号)を捧げることを記念して作られ、玄宗御寶は、孝宗(ヒョジョン)2年(1651年)に玄宗の皇太子冊封を記念して製作された。

2015年10月、韓米首脳が「早急な返還」に合意したが、裁判などの手続きのためにいまだ返されていない。韓国政府が米国と協力して文化財を返してもらったのは、1893年に高宗(コジョン)が発行した最初の紙幣である戶曹兌煥券の原板や大韓帝国の国璽などの印章9点に次いで3度目となる。



趙鍾燁 jjj@donga.com