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もっと怖くなった「ミイラ」、公開初日の動員記録更新 87万2965人

もっと怖くなった「ミイラ」、公開初日の動員記録更新 87万2965人

Posted June. 08, 2017 08:28,   

Updated June. 08, 2017 08:30

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トム・クルーズ主演の映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」が公開初日に87万人を動員して、史上最高のオープニング記録を樹立した。

7日、映画振興委員会統合コンピュータネットワークによると、6日、「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」の初日の観客数は87万2965人で、昨年1000万人の観客を越えた映画「釜山(プサン)行き」(87万2673人)を上回る数値だ。外国映画の中で史上最高のオープニング記録を持つ「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(72万7949人)も抜いた。

「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は、砂漠の真ん中で古代エジプトのミイラの墓を発見した傭兵ニック(トム・クルーズ)が、5000年間眠っていたエジプトのアマネット王女(ソフィア・ブテラ)を目覚めさせてしまい、悪の側に立った王女に対抗して世界を守るというストーリーである。

映画は全般的に、古典映画「ミイラ」(1932年)に雰囲気が似ている。1999年から始まった「ミイラ」シリーズに比べると、笑いの要素は全て失くし、おおむね暗くて怖い。「スター・トレック」「アメイジング・スパイダーマン」などの制作者として活躍したアレックス・カーツマン監督は、「古典作品を裏切らない一方で、新しい世代に適するように生命力を吹き込む作業が最も肝心だった」と明らかにした。

「ミイラ」は、ユニバーサル・ピクチャーズ(UPI)がミイラをはじめ、フランケンシュタイン、ドラキュラなどの古典モンスターを復活させ、「ダークユニバース」を披露するとした後に出てきた最初の映画だ。マーブルスタジオが、「マーベル・シネマティック・ユニバース」という仮想の世界観の下、アイアンマンやハルクなどのスーパーヒーローの物語を披露して興行に成功したように、「ダークユニバース」も好評を得るかどうか関心事となっている。

何よりも派手なコンピュータグラフィックス(CG)とアクションシーンなど、見所が多い。特に前半に、生きたままミイラになったエジプトのアマネット王女のエピソードを紹介する部分と、遺物盗掘に目のくらんだニックが、エジプトの反政府勢力に追われながら繰り広げる大規模なアクションシーンがそうだ。今年で55歳のトム・クルーズは、代表作「ミッション・インポッシブル」シリーズのように、果敢なアクション演技をこなす。比重は大きくないが、世界の悪を研究して破壊する機関「プロディジウム」の首長「ヘンリー・ジキル」博士役を演じたラッセル・クロウの二重人格演技も同様に目立つ。ジキル博士は今後、UPIが披露する「フランケンシュタインの花嫁」(仮題)などのモンスター映画の世界観を引き継ぐ主要人物として登場するものとみられる。

ただ、派手な視覚効果の他は、物足りなさが残る。悪の化身であるアマネット王女が、カリスマあふれるルックスで存在感を誇示するのに比べ、実戦ではなかなかニックの相手にならないなど、取るに足らない存在として描かれるのが代表的である。ニックと考古学者「ジェニー」(アナベル・ウォーリス)のメロ演技も、映画全般の完成度を高めるよりは無駄のように感じられる。★★★(★5つ星満点)。6日に公開。15歳以上観覧可。



張善熙 sun10@donga.com