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体を動かすだけで充電される超軽量紙電バッテリー、米研究グループが開発

体を動かすだけで充電される超軽量紙電バッテリー、米研究グループが開発

Posted April. 13, 2017 08:32,   

Updated April. 13, 2017 08:33

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歩くだけで充電される超軽量紙バッテリー(写真)が開発された。財布に収まる紙幣の半分のサイズであり、様々な携帯用電子機器に活用されるものとみられる。

中国科学院北京ナノエネルギーナノシステム研究所(米国ジョージア工科大学材料工学部)の王中林教授チームは、ユーザーの体の動きによって生産された電気を貯蔵できる携帯用自己充電紙バッテリーを開発したと、「米国化学学会(ACS)ナノ」の12日付けに発表した。中国重慶大学のフ・チョンゴ教授チームも研究に参加した。

この紙バッテリーは、体が動くときに発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変えて貯蔵する。物理的摩擦が起きて発生する静電気や摩擦電気を利用するものだ。紙で作った格子状構造体の内側には、摩擦電気を発生させるフッ化エチレンプロピレン(FEP)フィルムと電極の役割をする金が位置している。外側には、コンデンサーの両極をなす黒鉛と金をかぶせた。格子が体の動きに合わせて、伸び縮みを繰り返すと電気が発生して充電される方式だ。

かつても似たような技術はあった。しかし、少量の充電にも何時間もかかり、実用性が落ちた。一方、今回開発された紙バッテリーは、数分以内に無線リモコンや電子時計の動作に十分な1V(ボルト)の電力を充電できる。王教授は、「ウェアラブル機器や携帯用医療機器にも適用できるだろう」と語った。



송경은 ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com