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古本特有の匂い、文化遺産に 英でプロジェクト推進

古本特有の匂い、文化遺産に 英でプロジェクト推進

Posted April. 10, 2017 08:44,   

Updated April. 10, 2017 08:59

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古本特有のにおいを文化遺産にするプロジェクトが始まる。

英ロンドン大学のマティヤ・ストルリック教授チームが、国際学術誌「ヘリテージ・サイエンス」7日付に発表した内容だ。ストルリック教授チームは、本のにおいを構成する化学成分を分析するための道具を開発し、古書のにおいを保存するプロジェクトを始める計画だ。本が腐ってなくなった後もにおいを残し、後世に伝えることが目的だ。

研究チームは、英バーミンガム博物館などで行ったアンケート調査を通じて、観覧客の70%が古書のにおいを肯定的に評価することを確認した。観覧客は、古書のにおいを「木(woody)の香り」、「コーヒーの香り」、「チョコレートの香り」、「バニラの香り」などと評価した。実際、研究チームは、古書のにおいを採取して分析した結果、本が腐る過程でにおいを出す揮発性の有機化合物(VOCs)が排出されることを確認した。古書のにおいを作り出す一種の「レシピ」を把握したのだ。

研究チームは、古くなった本のにおいを大量に分析してビックデータを構築すれば、本を含む展示品の保存状態を把握する道具として活用できると説明した。ストルリック教授は、「今回のプロジェクトの最大の意味は、人間の感受性を保存すること」とし、「においの分析を通じて人間が愛した様々なにおいを歴史的に残すことができる」と強調した。



권예슬 동아사이언스 기자 クォン・イェスル東亜サイエンス記者 yskwon@donga.com