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夜にスマホを使うと生まれる子供にも影響、米学者が警告

夜にスマホを使うと生まれる子供にも影響、米学者が警告

Posted April. 01, 2017 08:29,   

Updated April. 01, 2017 08:30

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昼間は明るく、夜は暗いことが、人間を含む動物が長期間にわたって適応してきた生体リズムだ。米国の研究チームが、夜中にスマートフォンやテレビなどの人工光にさらされ、生体リズムが崩れて発生した健康上の問題が、子孫にまで伝わるという研究結果を発表した。

米国オハイオ州立大学神経科学のランディ・ネルソン教授チームは、光の公害によって生体リズムが崩れたハムスターの一組から生まれた子は、免疫力低下やホルモンの不均衡問題を抱えて生まれることを実験で確認し、その研究結果を学術誌「サイエンティフィック・リーポーツ」の31日付に発表した。

研究チームは、雌と雄のハムスターを昼間は明るく、夜は暗い普遍的生体リズムの環境で9週間過ごさせた。その後、ハムスターを4つのグループに分けて、夜に人工光を加えた条件に雌だけを、雄のみあるいは雌雄両方を露出させたり、雌雄共に一般環境に置くなど、お互いに異なる条件に露出させた後に交配をさせた。交配を終えた後、雌雄ハムスターは再び通常の環境で出産する時までとどまった。

生まれた子供の状態を分析した結果、雄と雌のいずれ一匹でも光の公害に露出されたハムスターの子は先天的に免疫力が弱く、内分泌のかく乱によるホルモン不均衡の問題を抱えていることが分かった。親のハムスターが光公害にさらされると、免疫や内分泌活動に異常が生じるが、妊娠と出産の過程で、この被害が子に遺伝されるという。

ネルソン教授は、「まだ動物実験で証明されたレベルだが、人も光公害による健康上の被害が遺伝されかねない可能性を示した」といい、「精子と卵子共に影響を受けるので、夫婦共に、夜の時間帯にスマートフォンやテレビのような人工光にさらされることを最小限に抑えるように注意しなければならない」と述べた。



권예슬 クォン・イェスル記者 yskwon@donga.com