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ブランド品を着るのがファッション?関心がスタイルを作る

ブランド品を着るのがファッション?関心がスタイルを作る

Posted March. 04, 2017 09:00,   

Updated March. 04, 2017 09:00

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「今日は何を食べようか」と「明日は何を着ようか」。会社員たちの最大の悩みの種だ。しかし、果たして悩むほどファッションに気を使っているのだろうか。いざ、ファッションに関心の多い人には、「あまりにも派手ではないか」とそれとなく批判の目を向けるのが、我が社会の暗黙的雰囲気だ。しかし、この本は、「服は見栄であり、個性であり、自信だ」と堂々と叫ぶべきだと要求している。

著者は、映画の衣装スタイリストやファッションバッグ専門会社の代表などを経て、現在は慶煕(キョンヒ)大学ヒューマニタス・カレッジで、「ファッションと私」という授業を手がけている。毎学期、学生たちの間で最高の人気教養講座に選ばれる授業内容を本にまとめた。

本は「スタイリッシュさ」の定義から始める。黒いタートルネックのTシャツとジーンズにこだわったアップル創業者・故スティーブ・ジョブズのファッションを巡って、なぜあのように服を着るのかと指摘した人はいなかった。ジョブズが追求していた△直観、△実用性、△単純さなどのスタイルがファッションに溶け込んでいたからだ。このように、スタイルとは、高価なブランド品を通して出てくるのではなく、ファッションへの関心から生まれると著者は強調する。

それでもうまく服を着るのが苦手な読者たちのために、具体的なコーディネート方法も紹介している。横縞の服を着ると、相手の視線を上下に伸ばして、スマートなスタイルの持主のようにコーディネートできる。典型的なスーツにスニーカーを履けば、硬いスーツの感じが中和され、カジュアルでスタイリッシュなイメージを演出できるとアドバイスする。

著者は、ファッションを巡るストレスがときめきに変われば、他人の視線を負担ではなく、楽しみに感じることができると主張する。服をうまく着る人たちが、常に堂々とした表情と行動を見せる理由でもある。



柳原模 onemore@donga.com